− 淘汰

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使い魔なしに1人で街へ出かけた事を怒られるのかと思って少し肩をすくめるが、
















北斗「 今夜、俺の部屋に来てくれ。こんな体調の中言うのもあれだが、


……分かるだろう？ 」













私の頭を撫でながら、彼はそう耳打ちをした
てっきり怒られるかと思ったのに……






だけど私も立派な成人済みだから、

王子と姫
結婚

つまり、多分、そういう事だろうなぁ……
なんて解釈がすぐに思いついてしまう















「 …分かりました、 」









その後夕飯を食べて、広い浴場で汚れを取り
そして夜も深くなった










自室の扉を開けるとそこは真っ暗で
長い廊下の先は闇夜の様

足元に気を付けながら慎重に、ゆっくりと北斗様のお部屋へと向かう












が、………何かがいる、















「 な、何やってるんですか！？ 」











不審者かと思ってライトを照らすと



そこには、北斗様の使い魔2体












深澤「 驚かしてしまって申し訳ございません！ 」









急いで謝るから、こちらこそすみませんと頭を下げた
だけどこんな夜更けに……何を？


不思議そうに彼らを見つめる私を見て、隣の使い魔が答えた














岩本「 使い魔に睡眠はいらないのでこうやって皆様が寝静まった夜に、お掃除とかするんです。 」









確かに下の階は、先程会った何体かの使い魔が清掃をしている

こんな夜中に、大変そうだなぁ……













「 そうなんですね、こちらこそ邪魔してしまいすみません……頑張ってください 」









そう言うと彼らは頭を下げた

しかし、やはりこの中に佐久間の姿は見当たらない
あいつはどこで何をしているのだろうか……
















その場を離れて、北斗様の自室へとたどり着いた




部屋に着くとベッド付近にはキャンドルが灯されていて

そういう雰囲気、そういうムード








扉の前でおろおろしている私を、北斗様がすんなりとエスコートしてベッドまで誘導された









「 北斗様……？ 」











声をかけた途端に唇が合わさる







キスが深くなった

舌と舌が絡み合って、


そして、とんとベッドに押し倒された











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