はっぴービッチは紅一点 (ページ42)

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# ページ42

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最後のひと口を食べ終わる頃には、彼の食器も空になっていて
あぁ、せっかく美味しい料理だったのに十分に堪能できなかった、残念

宮舘「男なら誰でも嫉妬するもんだよ、普通。」

食べ終わった食器をシンクへと片付ける

何も言わないのに私の分まで持って行ってくれる彼は、やはりジェントルマン

「え、舘様そんなに欲深いタイプだったっけ？」

水道の水の出す音に負けじと、大声で話しかけると

彼が、静かにキュッと蛇口を閉じた

宮舘「欲のない男なんているの？」

感情が読み取れない

そんな表情で近づく彼は、そのまま私の背中に手を回し
足に触れるとひょいっと私のことを持ち上げる

宮舘「俺たちのことこうやって焚き付けたのはAだろ？」

そしてニヤりと彼が笑った

初めてかも
彼からこうやって誘ってくれたのは

「そうだっけ？笑」

それだけで自然と頬が緩む

ベッドルームまで行くと、優しくストンとそのフワフワなベッドの上に落とされた

逃げられないように
彼が私の上に覆い被さる

宮舘「俺の渇き、Aで満たして？」

────

宮舘「 ……ラウールも遂に本気出してきたんだな。」

発汗性が他の人よりも強い彼は、終わったあとに2枚のハンドタオルを手していた

「なに？舘様は最年少をライバル視してるの？笑」

自分の身体を拭く前に私の身体を拭いてくれる彼は、やっぱり紳士

流石舘様

宮舘「何言ってるの、俺にとっては皆ライバルだよ。……もちろん、メンバー全員が思っているさ。」

あぁまただ、またこういう話

「そういの要らないよ、身体だけの方が気軽でいいじゃん？」

好きとか恋とかそういうの本当にもううんざりで

だってめんどくさいじゃん

メンバー内で恋愛感情なんて、拗れて拗れて誰も幸せになれないことくらい分かっている

宮舘「姫は女性なのに、そういうところは男らしいよね。」

「性に男も女も関係ないよ、私はこういう性格なだけ。」

だって、皆が平等に幸せになれる方法なんて
存在しない

そんな事くらい、もう分かっているから

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