はっぴービッチは紅一点 (ページ38)

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# ページ38

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「 …こういう所で、顔が真っ赤になるとことか？」

そして戸惑った彼の隙を見て、そのままソファに押し倒した

「 …こうやって、すぐに女の子に組み敷かれちゃうところとか。」

ラウちゃんは一瞬不貞腐れたように口角を下げると、諦めたように下を向く

また、私の方を見上げた

ラウ「じゃあ育ててよ。俺のこと。」

それは、挑発的な視線

人が変わったかのように、男の子から男へと
彼の顔つきが変化する

ラウ「 Aちゃん好みに。………ね？」

ニヤリと笑った顔を見て確証した

あぁ私は、とんでもない逸材を見つけてしまったのかもしれない

「私好みって、どんな？」

ラウ「 Aちゃんを完璧に満足させるような………阿部ちゃんとか、○太くんみたいなのじゃなくてさ。」

彼も自我が強い

性行為って、人間の三大欲求なだけあってその人の性格が出やすいんだけど
ラウちゃんは、やっぱりそっちタイプなんだね

ラウ「佐久間くんとか照くんだって良いかもしれないけどほら、もう歳じゃん？俺みたいな若い子育てる方が有意義じゃない？」

「ふふ、随分と大口叩くじゃん？」

だけど、こんなガキに負けたくない
主導権はあくまでも私

お望み通り、今夜は私が君を育ててあげる

ラウ「俺、飲み込みだけは早いから。絶対にAちゃんのこと満足させてあげられる自信あるけど？」

17歳の少年は、いつからこんな大人の男性になったのだろう

いつの間にかソファの上では形勢逆転をしていて

彼の長い前髪が、その端正な顔を隠す

ラウ「教えてよ、せーんせ？」

───

事後、ラウちゃんはぼーっとしている
汗でベトベトになったソファを離れて、2人して扇風機の前に座った

「ラウちゃん、平気？」

ラウ「んー？何が？」

その背中は男らしく、そして逞しい

先程の行為を考えると、やっぱり年齢がどうも信じられなくて
というかこれメンバーにバレたら、私殺されるんじゃないか？

「いや初めてだったわけだし……疲れとか、あとは女性の身体への幻滅とか…、」

ラウ「何言ってるの、Aちゃんに今更幻滅するようなとこないって！」

「それ褒めてるようで貶してるでしょ？」

皆がおじさんになった後も、しばらくは男に困らないかも

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