# お風呂でxxx ページ6
*
向井「 え！？Aちゃんどないしたん！？ 」
深夜1時
訪れたのは康二のマンション
「 終電なくなった 」
向井「 タクシーは？手持ちないなら、貸すけど…… 」
今日は有難いことに個人でのお仕事があった
それが終わり、仲の良いスタッフの方と楽しく飲んでいて…気付いたらこんな時間に
タクシーで帰ろうとも思ったんだけど
このへん康二の家あったよなぁ
そういえば明日の仕事も朝早いよなぁ
……ってことで、まぁとりあえず
「 泊めてくれない？ 」
顔の前で両手を合わせる
本当はタクシー代のお金もあるんだけどね
お酒飲んでいたら、誰でもいいから男に会いたくなっちゃって
たまたま近くにあったのが康二の家だからっていう
ただそれだけの理由なんだけど……
そんなの言ったら確実に拗ねるし家追い出されるから絶対に言いません
向井「 ………まぁ、ええけど、 」
承諾した康二の顔は、戸惑いながらもまるで林檎のように真っ赤っか
メンバーの中でも特に女慣れしていない……というか私慣れしていないのがよく分かる
そういうところが凄く可愛い
「 お邪魔しまーす 」
テキトーに靴を脱いでリビングへ向かった
後ろでは康二が私の脱ぎ捨てた靴を直してくれている
「 あ、ねーねー。汗かいてるからシャワー借りてもいい？ 」
向井「 ええで！てか、今俺も入ろう思うてん。だから風呂沸いとるで！入りや！ 」
何というグッドタイミング
「 それなら、康二も一緒に入ろうよ？ 」
なーんて、余裕たっぷりの笑みで
冗談混じりに言うと
向井「 あ、あかん！俺はちゃんと断るって！き、決めとるんや！ 」
康二は口をパクパクさせて、めちゃくちゃ焦り出す
ここが康二の可愛いところ
私が誘ってすぐに食いついてくるような男よりも、今はこういうふうに断ってくる方が俄然燃えるんだよね
「 別に私が言わなきゃバレなくない？ 」
向井「 そうやけど…… 」
余計に追い込みたくなっちゃう
多分、狩猟本能の一種みたいなもん
だってめちゃくちゃ可愛いから
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作者名：FON
| 作成日時：2020年4月3日 9時
