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光が差した時

それは私が向こうに帰る決心が着いたということ







ラウール「後はメンバーを揃えて終了〜ってわけか。それがいつになるのか分からないけど」







ラウールさんはニヤリとしている
きっと私の考えが分かっているんだと思った

















「………明日にしようかと。」

ラウール「これまた急だね〜〜」







そんなこと思っていないだろうに、両手をあげてお手上げってポーズ







私がこれ以上ここにいたら、また彼らに不幸が降り注ぐと思う

そんなことは絶対に嫌だった
私は、現実での彼らも救いたいし
それに、ここにいる彼らも守りたかった













ラウール「それじゃあ約束通り、また明日!」









ラウールさんが手を上げると、さっとその影は消える
毎度思うが時の使者って何者なんだろう……























北斗「………A、?」






ふと後ろを振り返ると
私の名前を呟きながら、眠たそうに目を擦る北斗様のお姿






「あ、起こしちゃいましたか?すみません」







急いで部屋の中に戻ろうとするとその手を止められて、北斗様も外へとやってきた







北斗「Aの言う向こうの世界…って、どんな世界?」

「え?」

北斗「Aがそんなに笑顔になるくらいなんだから、きっと楽しくて平和なのかなって……」








2人して遠くをぼんやりと眺める

ここから私の世界が見えたらいいのに
もっと近い距離だったらこんなに苦しまずに済んだのに








「北斗様も今度いらしますか?」

北斗「行けるものなら行ってみたいさ」









こんな計画は、無謀
そんなの分かっている
だけど、夢物語くらい語らせて欲しい





それから、向こうの世界でのことを北斗様には語ってさしあげた
西の国みたいな外観で、それでも少しだけ技術は発展していなくて
北の国は昔の私たちの国のような感じで



北斗様は私の話を嬉しそうに頷きながら聞いてくださった















ある程度話終えると、北斗様が重たい口を開く









北斗「Aは…………Aは、どこにもいかないよな?」








北斗「もう俺から離れないよな?」













月明かりに照らされる北斗様のお顔は
酷く寂しげで





































「はい、北斗様。」






















「私はずっとご一緒致しますよ。」






























そして、私に嘘をつかせたんだ








『美しきも人間の性である』→←・・



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つむぎ(プロフ) - 全部一気に読みましたが、(名前を伏せて)本に出来そう!って思うくらい面白かったです! (2021年1月11日 22時) (レス) id: 24a1a39c35 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一気に読ませていただきました!面白かったです。 (2020年6月14日 0時) (レス) id: 87b41f44b5 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - とても面白かったです!最後までずっと、楽しませて頂きましたいただきました!ありがとうございました!! (2020年4月8日 8時) (レス) id: 57a5053d23 (このIDを非表示/違反報告)
ユーナ(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと楽しんで読んでいたので少し悲しいです。ストーリーの最後の展開が最高でした! (2020年4月7日 18時) (レス) id: 220040772f (このIDを非表示/違反報告)
ナミヲの家のあろさうるす - 完結おめでとうございます!ひたすら裏のお話は少し苦手だったので、飛ばし飛ばし読んでいたのですが、やっぱりお話がとても面白いです!ストーリーが毎回神がかってます!これからも頑張ってくださいね〜 (2020年4月6日 17時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:FON | 作成日時:2020年3月18日 14時

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