≠ ぱられる 2

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渡辺「おい、お前！Aなのか！？おい！」










突然何かに取り憑かれたように、やってきた彼は、渡辺くん

………私のことを知っているということは、本当に向こうの世界での渡辺くんなのか？










目黒「渡辺様、おやめ下さい。こちらは北斗様のご正室でございます。」









凄い勢いで接近してきた彼の前に立ち塞がり、私を守るような姿勢を見せる目黒さん


渡辺さんぽかんとした表情で、虚ろな目をしていた









渡辺「北斗様の………正室、？」


目黒「これ以上御無礼な真似をするようでしたら……こちらも色々対処しなくてはなりませんが。」











目黒さんの厳しい声が、宮殿内に響く

ぴりっとした空気が漂い始めた












宮舘「翔太やめなさい。」









それを見かねた宮舘さんが止めると、渡辺さんは諦めたように引き下がる



それでも私を見る目は何故だか救いを求めるような何かに縋るような必死な様子が伺えた











宮舘「申し訳ございません、うちの従者が………まぁそうは言っても幼馴染ですが、笑」







従者………幼馴染……？
ということは、この渡辺くんはこっちの世界の渡辺さんということ？

それでは何故私のことを知っいてるのだろうか




渡辺さんのあの瞳が頭から離れない





色々疑問は残るけれど、まずは自分の任務を遂行することが優先だと感じて、他の方に話したように宮舘さんにも事情を伝えた















宮舘「うん、いいよ。」





全てを話し終えたあとの宮舘さんは、表情を変えずにそうひとことおっしゃっる


うーん……これは私の感覚がおかしいのかな

初対面の人にこんな話されていきなり信じる人ってなかなか居ないと思っていたんだけど

この世界の人達は、あまりにも優しいというかなんと言うか………













宮舘「麗しき姫のためなら、何なりと。」








目の前でニコリと笑う彼は、本当に貴族なのかもしれない









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