− 淘汰 ２

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「 熱？かな……無理しないで、それならまた後ででも、 」


佐久間「 いや違う………あぁ、多分盛られたな。っ薬……、本当にあいつらは策士だ、 」










そう言うと、大きくため息をついた佐久間が頭を抱えた。










「 ？何のこと、 」


佐久間「 Aには関係ない、……っ、それよりも、今…っ目の前にいる俺だけに集中しろ。 」











言い終わるのが早いか、端正な顔が近付いたかと思えば唇が重なった
彼との初めてのキス
ちゅっとリップ音を鳴らすとすぐに離れた
それなのに私には永遠のように長い時間に感じて、ただただ心が温まる至福の時










佐久間「 Aとなら契約してもいいって思えた……、そんな人間、お前が初めてだよ。 」


「 佐久間……、 」


佐久間「 ……あいつらに組まれた作戦だとはいえ、いずれこうなる予定だったんだよ……。それが少し早くなっただけ、だからAは何も考えずに俺に身を任せて、？ 」










そうして、彼が私の身体をまさぐりだす












数十分後、お互い生まれたままの姿になり彼の欲望が私のナカに吐き出されると、二人の間を目に見えない何かが繋がれた
きっとこれが契約だ










佐久間「 宜しくな？ご主人様、っ ……。」










少しずつ顔色が良くなった彼を見て、一安心する
これからは体液だけじゃなくて、私からの愛情で彼の身体は保たれるようになるだろう
それにしても、佐久間はどうしてこんなに積極的だったの……？










￣￣￣✤









(ジェシーside)









ジェシー「 やぁ優吾。 」


優吾「 あいつら無事に結んだか？ 」


ジェシー「 あぁ。お前の特製スープのお陰さ。 」


慎太郎「 特製スープって……あんなのただの
媚i薬だろ。 」










人通りの少ない廊下、会話を交わすのは同じ想いをを抱えている者たち。










ジェシー「 ……時期はもうすぐ来ている。慎重にな。 」


優吾「 お互い様。」


慎太郎「 満月が……赤く染まらないといいけどな、 」










この世の平和はいつまでも保たれる訳では無い
満月が近付くにつれ、世界の秩序は乱れ、そしてこの身体も疼いてくるのだろう
俺の選択がこの世界を救うものになれば良いのだけど……

そんな思いを胸に俺は今日も北斗様に仕える
俺の一番は、主人である彼なのだから










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