9 ページ9
*
なんだか、松村先生が庇ってくれたことを言うのが照れくさくて……
ちょっと、言葉を濁してしまう
「ふーん、変なの〜」
ねー京本くん、と樹
「そーだね。」
と、隣の席から大我
私が２時間目の途中で入ったせいもあり、授業は すぐに終わった
休み時間になって、何にもすることないなー
なんて、思って 席に座っていると
「なー、A？」
「ん、なに？」
「今週の土曜日、空いてる？」
「今週の土曜日？？」
樹に、何かに誘われている
「A、知らないの？」
「…………なにを？」
「「サマーフェスティバル！！」」
「…さまー……ふぇすてぃばる？」
思わず聞き返すと
「そー、サマーフェスティバル！！」
「夏祭りだよ、夏祭りー！」
あぁ、夏祭りのことね
そんなの、わざわざ英語で言うな
「Aも、行くよな！？」
「え、行かなきゃダメなの？」
「うん、強制ー」
マジか、この２人と一緒に行くの嫌なんだけどなぁ
だっていつのまにか、２人の空間になってるんだもん
「どうしても 行かなきゃいけないの？」
「うん。 だって、男２人で行ったら寂しいヤツだと思われんじゃん。」
そういう理由ですか
「それにどーせ、A 暇だろ？」
なんだ、その言い方
「暇じゃないし。」
「まぁ、いいじゃん。毎年 行ってんだし。」
「まぁね」
なんて、断る理由が見つからなくて
「で、行くことに なっちゃったんですよー」
「ほー。テスト1週間前に行くとは、良い度胸してんな。」
松村先生に、愚痴り中
「…………あれ？テスト前でしたっけ？」
「あぁ。それも期末な。」
マジか、初耳だわ
そんな驚いている私を見て
「お前、そんなんで点数取れんのかよ……………」
完全に呆れている、松村先生
「とれますよ！」
「どっから、その自信が？」
「…………体全体から…？」
「バカか。」
ホントに留年すんぞー、なんて
ため息混じりに松村先生
私だって、分かってるけどさ…
先生と一緒にいられるなら、留年とかしてみたいなぁ、なんて
結構、本気で考えている
そんな私をよそに
「まぁ、楽しんでこい。」
めっちゃ軽い、先生
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1036人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Moana(プロフ) - 切なくて胸が苦しくなりました、、、。 (2020年5月27日 3時) (
レス) id: f11ef5156d (このIDを非表示/違反報告)
なまりょこ - 泣いてしまったぁ……(いい小説 (2020年2月24日 4時) (レス) id: b59d8b383c (このIDを非表示/違反報告)
ある(プロフ) - 無理、もう、切なすぎて、無理.......素敵な作品に出会えました。ありがとうございます。 (2020年2月23日 0時) (レス) id: ba47fd021b (このIDを非表示/違反報告)
むっく - すごく感動しました。切なすぎます。文字の一句一句から泣けてきます。感動をありがとうございました。 (2015年8月28日 19時) (レス) id: ae69d59b6a (このIDを非表示/違反報告)
くるくる(プロフ) - 感動しすぎて切なすぎて泣きすぎました。素敵な作品ありがとうございます。 (2015年8月22日 1時) (レス) id: d9e44fa14c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：FON
| 作成日時：2015年7月11日 11時
