はっぴービっチは紅一点_2 (ページ43)

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# 開発、その後ページ43

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阿部『いきなり電話かかってきて、びっくりしたんだけど……なに？緊急？？』

あれから、つまり彼の開発からもう何日も経った

さっくんの誤爆という名の確信犯的犯行により、阿部ちゃんの開発はもうメンバー周知の事実となってしまい

まぁそれはどっちでもいいんだけど、それより問題なのは、阿部ちゃんがあれ以来全くLINEを返してくれないということ

『いや違うけど！てか生きてるじゃん！良かった。』

痺れを切らした私は強行突破のごとく、電話をかけたのだが
案外彼は、すんなりと出てくれた様子

阿部『というか何でテレビ電話？』

『 LINEしても既読無視するんだもん。』

阿部『普通に電話でいいじゃん。』

『阿部ちゃんの可愛いお顔が見たかったから！………ぁあ！待って！切らないで！冗談！』

あからさまに嫌な顔をする彼を必死に説得して、電話を繋げる

まぁ確かにテレビ電話にした意味は無い
阿部ちゃんの可愛い顔を見たかった、で間違いないのだから

『てか、何でわざわざさっくんに相談したの？』

まずは、一番の疑問点

だって、プライドの高い阿部ちゃんだもん
誰にも相談しないと思ったから

阿部『 …だって………、…一人で抱えきれなかった。』

ぽつりと呟いたのは、彼の切実な悩み事

まぁ確かに同じグループ内のメンバーに、後ろ開発されましたなんて一人で抱えきれないよなぁ
そうなってくると、何だか申し訳ない

阿部『あと、』

『あと？』

阿部『あ、いや、……何でもない。、』

『はっきり言ってよ、むずむずする。』

最初は躊躇っていた彼だけど、私がやや強い口調で言うと
観念したように、彼が下を向いて口を開く

阿部『 ………痛い、………後ろが、』

『開発したところ？笑』

阿部『うん、』

なるほど
それで、さっくんに相談したのか

『ごめんね私がもっとちゃんとアフターケアしていれば、』

阿部『いや、分かんないけど多分Aのせいじゃないよ、』

『今度はもっときちんとアフターケアするね。』

阿部『次回はないから。』

そう断言する彼だけど、次用の玩具も買っちゃうんだよね

早くまた遊ぼうね、阿部ちゃん！

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