# ページ6
*
お祝い用に買ってきたチョコレートケーキと、お酒を用意して
いざパーティが始まったのは、11時過ぎ
お互いに程よくお酒が回ってきたところで、さっくんがそっと私に近寄りその腰を抱く
佐久間「 大事な日を誰と過ごしたいかって考えたら、自然とお前しか思い浮かばなかったんだよね〜。笑 」
ニヤニヤと笑いながらも、だけど少しだけ真剣に話す彼
調子が狂う
やっぱり彼とふたりきりでいると、いつものキャラと違いすぎて
どう対応していいか分からなくなるんだ
「 さっくん、どんどんオッサンになっちゃうね。 」
佐久間「 あ〜だけどAは若い奴に浮気する気だろ、ラウールとか。 」
あれから、何かとラウールをネタにされることが増えてきて
多分メンバー全員妬いているのかな、なんて勝手に解釈している
「 さっくんの体力の心配してるだけだよ。笑 」
そう笑いながら、ゆっくりとお酒の入ったグラスに手を伸ばした
だけどその手は、横から伸びた白い腕に力強く掴まれて
そのまま床へと押し付けられる
佐久間「 俺がまだまだ現役ってところ見せてあげようか？ 」
彼は私の上に馬乗りになると
その妖艶な唇を、厭らしい程にゆっくりと舌なめずりをした
時計の針は11:50を示す
彼の誕生日まであと10分
「 そうだね。27歳、最後の思い出作りしようか。 」
その想いに応えるようにして、彼の唇を受け入れる
彼との特別な夜が始まりを告げた
───
「 さっくんって本当に体力お化けだよね。 」
彼が28歳を迎えた大切な夜
今日も私は気を失ってしまったようだ
終えた後、見覚えのない量のゴムが辺りに散らばっていて正直ドン引きした
この私がドン引きするくらいだから、その量については色々察して欲しい
佐久間「 んー？皆が体力無いだけじゃない？ 」
「 そんなこと言ったらふっかさんに怒られるよ！ 」
佐久間「 俺別に名指ししてねぇのに、お前こそふっかに怒られるぞ。 」
何はともあれ
さっくん、お誕生日おめでとう
良い一年になりますように
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作者名：FON
| 作成日時：2020年7月3日 6時
