# 暴君王様ゲーム ページ25
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「 王様ゲームやらない? 」
7月も終盤に差し掛かった頃
蝉の声が聞こえる、雑誌撮影の合間
今回のメンバーは、私とさっくん、照、舘様の4人だった
岩本「 めっちくちゃ唐突だな。 」
佐久間「 はい、みんな割り箸引いてー! 」
宮舘「 あ、いきなり始まるのね。 」
何だかスタッフが遅れてるんだか、機材トラブルだか理由は忘れたけど
マネージャーからあと数十分待たせるかもしれないと言われて、早5分
ひとりでスマホいじってるのも寂しいし、せっかくならと思って、同じ楽屋にいた3人を誘ってみた
ほぼ強制参加だけど、さっくんは見るからにワクワクしているし、残りの2人も意外と乗り気そう
「 王様だーれだ! 」
謎に常備しているさっくんの割り箸に番号3つと王様のマークを書いて、みんなに配る
私が番号が隠れるようにして割り箸を持つと、恐る恐る3人がそれを引いた
だけど何だか、3人はリアクションが薄い
それを横目に、残った1本を引くと
「 ……え、私、王様! 」
岩本「 は、お前なの? 」
なんと初っ端から、私だった
佐久間「 思ったけどさ、こういうのって女子が指名される側じゃない?お前が王様になったら必然的に、やらされるの俺らだからつまんねーよ。 」
「 やだ、はい。2番の人が王様の良いところを10個言う!」
岩本「 2番、誰? 」
宮舘「 俺だ。 」
先程と打って変わってテンションがダダ下がりのさっくんをフル無視して、舘様に促す
宮舘「 姫はね、まず顔が可愛いよね。あとスタイルが凄く良い。それに性格も良くて、声もキュートだよね。オシャレだから私服センスもあるし、空気も読めるからいつもムードメーカーみたいで、」
岩本「 べた褒めじゃん。 」
「 待って、照れたからそのへんで大丈夫です! 」
宮舘「 そう?もっと言えるからいつでも聞いてね。 」
佐久間「 何か思ってた王様ゲームと違うな。 」
さっくんの小言が聞こえたあたりで、いざ第2回戦
確かに、私が参加しているわりには、今回はまともな王様ゲームをしているのかも…
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作者名:FON | 作成日時:2020年7月3日 6時