�‘８饗鶻ぁ執�(風邪) ページ1
『あ″ー…』
数日前から違和感はあった。
けど、
"たいしたことない、すぐ治る"
と思ってしまった自分を殴りたい。
『な、んでっ』
掠れてしまい、上手く発音できない。
《つらっ…》
そんな時…
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
《誰だろ…今でたくないんだけどなぁ…》
「藤原です、Aさん、いますか？？」
《え、拓海くん！？なんで？？？》
急いでマスクをして玄関へ向かい…
ｶﾞﾁｬｯ
「あ、Aさん…」
喋ると痛いから、ジェスチャーで
喉を撫でる…
「…喉、痛いんですね？」
ｺｸﾘ
「分かりました、って…とりあえず
家、上がらせてもらってもいいですか？」
ｺｸﾘ
「ありがとうございます、じゃあ…お邪魔します」
ーーー
「喋ると辛いと思うので、
このノートに書いてくださいね」
ｺｸﾘ
《ごめんね、読むのとか面倒くさくない？》
「いいえ、全然。気にしないでください」
《うん、ありがとう》
「で、いつからですか？」
《3日前ぐらいから違和感は感じてたんだ》
「すぐ治るだろうと思って放置したんですね？」
《そーゆー事です…》
「ダメですよ、放置なんかしちゃ」
《そうだよね…》
「 病院行かなきゃダメですよ」
《うん、でも病院嫌なの》
「そんな事言ってる場合じゃないですよ」
《でも…》
「でも、じゃないです」
《はい…》
「明日、俺も付き添いで行きますから」
《えぇ、拓海くんが？》
「拒否権はありませんからね」
《わかったよ、行く》
「偉いですね」
ﾖｼﾖｼ
「早く治して俺と色んなこと、喋りましょうね」
ｺｸﾘ
ーーー
藤原拓海Ｖｅｒ．
Fin
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作者名：Pon | 作成日時：2023年10月24日 0時
