【鬼滅の刃】嫉 妬 彼 氏

時透無一郎×時透有一郎 ページ2

*




私は無一郎さんの継子であると同時に、有一郎さんの事が好きだ。



「無一郎さん！稽古つけてくれませんか？」



無一郎「うん、いいよ」



こうやって、いつも稽古をつけてもらうのですが、何故だかモヤモヤが止まらない。



ついこの前、有一郎さんと喧嘩してしまった事がモヤモヤの原因だと思う。

家事をしている時に些細な事があって、喧嘩をしてしまったのだ。




無一郎「集中してる？」



「あっ！ご、ごめんなさい！」



急に頭を下げると、木の刀の先がおでこに当たる。



「痛っ！」



案の定、おでこから血が出てしまった。

急いで稽古をやめ、救急箱を持ってきてくれた無一郎さんに手当をしてもらう。




「すみません。ありがとうございます。」




無一郎「何考えてたの」




「えっと...」




まさか、有一郎さんの事を考えていてぼーっとしてただなんて言えるわけない。




無一郎「兄さんのこと？」



「あっ...」



何故だか、涙が流れてくる。

自分が悪いのに泣いてどーするの、ほんと。



無一郎「泣かないで、どうしていいか分かんなくなる」



「うっ...わ、私有一郎さんの事好きなのにっ、嫌いって言っちゃって...」



そういうと、涙を拭いてくれる無一郎さん。



無一郎「稽古はいいから、兄さんのところに行ってきな。」



「で、でも」



無一郎「言わなきゃいけないことがあるんでしょ？」



「ありがとうございますっ」


そうお礼を言い、走って有一郎さんのところへと行く。

有一郎さんの後ろ姿を見つけ、話しかける



「有一郎さんっ！」



有一郎「なに？無一郎のとこ行ってたんじゃないの」



「違います！有一郎さんに言いたいことあって、」



有一郎「なに？」



「その、この前はごめんなさい」



有一郎さんは困ったような顔をして私を見ている。

やっぱり迷惑だったかな。



有一郎「いいけど。さっき無一郎といたじゃん、無一郎のこと好きなんでしょ？」

怒ったような声で言われ、少し気持ちが沈んだ。



「違いますっ！」




ただ、無一郎さんは私の師範なだけなのに。

お世話になってる人なだけだし。


私が好きなのは、有一郎さんなのに何で伝わらないの。



有一郎「そう、なんだ。」


そう安心したような顔をした。




多分この想いはまだ伝えてはいけない、そんな気がした。





*



両片思いって難しいですね…

上手くかけたでしょうか…？


林檎さん、リクエストありがとうございました！！

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