03:個性把握テスト ページ5
*
急な形で個性把握テストをやることになった私たちは、体操服に着替えてグラウンドへ出た。
そこから、色々話がはじまり。
実技入試試験のトップの爆豪くんが個性を使ってボール投げをするそうだ。
爆豪「んじゃまぁ...」
そういって構えた爆豪くんがかっこよすぎて、じっと見つめていた。
いや、かっこよすぎじゃない？
爆豪くんは暴言を吐きながら、個性を使いボール投げをした。
「し、しね...？」
話は進んで、
8種成績トータル最下位だった人は除籍処分となるそうだ。
え、そんなのやだけど。
この個性でなんとかなるかな...。
ヒーローになるためだ。なんとかならなくても頑張らないと。
「結局個性使っちゃったけど、大丈夫かな」
それにしても、爆豪くんは優秀すぎてついていけないです。あーあ。話したい。
私の視線に気づいたのか、チラッとこっちを見る爆豪くん。
ニコッと笑いかけても、無視。
いや流石に傷ついきますよ、私。
麗日「宿一さん？大丈夫？顔色悪いよ？」
「あ、えっと。だ、大丈夫だよ。ありがとう」
明らかにコミュ障が発生してしまった。
もー！ちゃんと話したいのに!!
麗日「次は握力だね！一緒に行かない？」
「い、いいの？」
麗日「もちろんだよ！」
ほわほわしててすごくいい人なんだな。
可愛いし、女の私でも惚れそう...。
そこから全種目が終わり。
順位が発表された。
まぁ多分、平均的にはとってたし、大丈夫だと思うけども。
「お、セーフ」
緑谷くん？だっけ。めっちゃ顔死んでる。
相澤「ちなみに除籍は嘘な。」
「へっ？」
あんなに頑張ったのに...！？
個性使いすぎてなんか、頭痛いのに！？
八百万さんは分かっていたみたいだけど…。
私は分からなかったな。
驚いている緑谷くんの顔を見て、
くすっと笑うと、不思議そうに私を見る麗日さん。
「あ、ごめん！ちょっと面白くて」
麗日「笑った顔はじめてみた!!笑ってた方が断然かわいい!!」
「そ、そう？」
こんな可愛い子に褒められるなんて、まだいい事が続いてるのかな。
相澤「宿一」
「は、はい！？」
相澤「お前も緑谷と保健室でばあさんにみてもらえ」
相澤先生は気づいていたみたい。
明日も過酷な事がはじまるらしいから
頑張らないとだね。
運命を信じて、頑張らないとだ。
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作者名：林檎の華 | 作成日時：2019年9月30日 23時
