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スキン「ノボルが拾ってくれたあの指輪は、Aと結優の婚約指輪だ」
コブラ「っ、婚約、指輪、？」
スキン「来年で18だったから、いち早くAにもっと幸せになってほしくて、買ったと言っていた。
結優は、その指輪を渡すのをすごく楽しみにしていたんだ。だが、渡す前日に襲撃にあって、結優は指輪を渡す前に帰らぬ人になってしまったんだ。
Aが指輪を見つけたのは、それから3日後だった。結優の遺品整理をしていた時に、ふと結優の机の引き出しを開けた時に、手紙と一緒に、白いケースがあった。中には内側にお互いの名前が彫ってある指輪が2つ、入っていたそうだ」
コブラ side
恋人同士と聞いて、俺は胸が苦しくなった。俺は、Aが、好きなんだとすぐに分かった。
だが、スキンからAの過去を聞いて、耐えられなかった。あまりにも残酷で、話を聞いているだけでも、気分が悪くなるような、…。
だから、それを経験したAは俺たちよりもずっと、苦しく辛いはずなのに、Aはいつも笑顔だった。
そんな辛い過去を、俺が、俺たちが背負って行けるのか、分からなかった。
俺はAが好きだ。だが、結優さんと比べれば、俺の好きは、Aを苦しめるものなんじゃないのか、
結優さんを忘れさせることなんてできない。それに、結婚寸前だったと聞いて、俺に入る隙きが無いことはもう、分かっていた。
俺は、どうしたら、…。
コブラたちがAの過去を知ってから一週間経った今日、AがITOKANに来た
皆「A、！」
A「皆、この前は驚かせてごめんね。…スキンから全部聞いた、？」
コブラ「あぁ。聞いた」
A「そっか、」
尊龍「体調は、もう大丈夫なのか？」
A「うん、スキンのおかげで今は大丈夫だよ」
テッツ「良かった」
A「皆、最初は皆のこと利用しようとしてたけど、皆のこと、助けられて良かった。たくさんの幸せをくれてありがとう」
村山「え、Aちゃん急にどうしたの、？」
A「ごめんね…私達、明日、Sword地区から出ることにしたの」
皆「えっ、」
A「…ほんと急でごめんね」
コブラ「それは、俺たちがAの過去について知ったからか、？」
A「ううん、それは違うよ」
村山「じゃあ、なんでっ、！！」
A「…結優を殺した奴らの、居場所が掴めたの」
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作者名：サラ | 作成日時：2022年11月26日 7時
