指輪 ページ18
そしてまた数日が経ち、平和な日々を送っていた
ノボル side
A「今日は用事があるから少し抜けるね〜」
村山「え〜、もう行っちゃうの〜」
コブラ「一時間程度で帰ってくるって言ってんだから少しは我慢しろ」
A「んふふ笑じゃあ、行ってくるね」
みんな「行ってらっしゃい〜」
AちゃんがITOKANを出ていった後、俺たちはしょうもない会話で盛り上がっていた。
そしてふと地面に視線を移した時に、キラキラと光っているものを見つけた。手にとって見るとそれは指輪だった。
そして、指輪の内側には文字が彫ってあった。
ノボル「Sara.Yuu？」
テッツ「ノボルさん、何ボソッと言ってるんですか？怖いっすよ」
ノボル「あぁ、さっきそこで拾って、何かAちゃんの名前と、ゆうって名前が彫ってあるんだよね」
チハル「え、Aさんの名前が？」
村山「あ！ホントだ！」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
そこへ、スキンがタイミングよくITOKANに来たため、ノボルたちは指輪のことを聞いてみることにした
ノボル「スキン、ちょっと良いかな？」
スキン「どうした？」
ノボル「この指輪を拾ったんだが、」
テッツ「何か、指輪の内側にAちゃんの名前ともうひとり誰だっけ？」
チハル「ゆうって人でしょ」
テッツ「あぁ、そうだった」
スキン「結優、？」
ゆう、と言った瞬間にスキンの顔が少し歪んだような気がした。
ノボル「スキン…、？どうかしたのか？」
スキン「！、いや、何でも無い。確かにそれはAのだ。俺がAに渡しておく」
ノボル「あぁ、」
そしてスキンに指輪を渡す
村山「ねぇねぇ、スキンちゃん。そのゆうって人は誰なの？」
スキン「それは…俺達BLAZEの元リーダーだった人だ」
コブラ「元？」
スキン「っ、あぁ。だが、その名前、Aの前では絶対に口にしないでくれ」
チハル「え、なんでですか？」
スキン「少し、事情があってな」
ヤマト「俺たちには教えてくれないのか？」
スキン「悪いが、教えられない」
コブラ「そうか。無理には聞かない。だが、話す気になったら話してくれ。いつでも聞く」
スキン「あぁ、悪いな」
スキンの反応からするに、結構深刻な内容なのは分かる。スキンは何を隠しているんだろう…。
スキン「A、これ落としてたぞ」
A「あ、ありがとう。無くしたかと思った」
スキン「A、」
A「そんな顔しないで。大丈夫、もう昔のことだから」
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作者名：サラ | 作成日時：2022年11月26日 7時
