孤独な殺し屋 【HiGH&LOW】

無名街 ページ9

スキン side

Aが山王連合会と接触を図っている時、俺は無名街に来ていた。そこは決して綺麗とは言えない場所だったが、何故か少し温もりを感じる不思議なところだった。


少し歩いて周りを物色していると、突然3人に囲まれその中のひとりが話しかけてきた。



？？「家族に手を出すなら容赦しない」


スキン「家族、？」


？？「ここに居る全員、俺の家族だ」


スキン「…だからか。ここはとても温かい」


スキン「すまない。そんな大切な場所だと知らずに。実は最近ここに引っ越してきて散歩していたら道に迷ってしまって」




家族に危害を与える存在ではないと分かった3人は肩の力を抜いた



？？「すまない。ここ最近ギクシャクしていて…疑ってしまった」


スキン「いや、構わないよ。俺の名前はスキンだ」


スモーキー「俺はスモーキーだ。よろしくなスキン」


タケシ「俺はタケシ」


ピー「俺はピー」


スキン「あぁ、よろしく」


スキン「なぁ、スモーキー。よかったらまたここに来ていいかな？」


スモーキー「あぁ、構わない。お前はもう俺たちの家族だ」


タ・ピ「あぁ、」


スキン「ありがとう」





俺はスモーキーたちから了承を得て、毎日ここに通った。

通っている内に段々と仲が深まっていき、ここに居る者たちは本当の家族ではないことや病気のことなど、色々なことを話してくれた。



そしてある日、Aという女の子が1人で山王連合会を倒したという噂が出回っているとスモーキーから教えてもらった。



スモーキー「スキン。Aって子知ってるか？」


スキン「いや、知らない」


スキン「スモーキーはそのAッて子気にならないのか？なんか他の頭たちは見に行くとか言ってるらしいけど」


スモーキー「…、気になりはするが、今はここをあまり離れたくない」


スキン「どうして？」


スモーキー「スキンがここに来る少し前に、ここにレッドラムっていう新型のドラッグの製造工場が発見されたんだ。

その工場はもう破壊されて無いが、その責任者らしい人物が九龍グループの人間だった。九龍の奴らはSWORDを統括しようとしてるらしい。

だから近々ここにも来るかもしれない。そうとなればここに居る家族たちが危険に晒される。だから一瞬でもここは離れたくない」


スキン「そうだったのか…」

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