traveler287 ページ48
萩原「だろうね。普通に楽しかったもんwwwwねぇ、A。ちょっと触るよ?」
研二さんはそういうと私の返事を待たずに、空いてる方の手で私の前髪をかきあげた。
無防備になるおでこ。
その右側には白いガーゼ。
抜糸を済ませた額のキズだ。
それを見て少し顔を歪ませる研二さん。
萩原「多分そこ痕残るよね。」
『だろうね。でも、傷自体はそんなに大きくないし、前髪で隠れる場所だから。』
”特に気にしてない。”と遠回しに伝えたつもりなのだが、果たして伝わったのか伝わってないのか、研二さんの顔が晴れることは無かった。
お互い特に会話はしない。
コーヒーの入ったカップを持ってたからってうのもあるけど、研二さんにされるがままになってると、突然研二さんの方に引き寄せられ抱き締められた。
突然の事ですっごい焦ったけど、コーヒーを零さずに机に置いた私はすごいと思う。
誰も褒めてくれないから自分で褒める!!
『研二さん?』
萩原「ごめんね?もっと早くに助けてあげたかった……痛い思いもしたよね?」
『しょうがないよ。私がいた事知らなかったでしょ?』
松田「あのタイミングで坊主と会ってなかったらって思うと怖ぇよ……。」
萩原「本当に怖かった……助けた後も”このまま目が覚めなかったら……”とか悪い方にばかり考えちゃって……。」
かれこれ長いことこの人達といるけど、こんなに気負ってる姿は見たことがない。
”それだけ心配させてしまったんだ”って思うけど、今回ばかりは私悪くないしな……。
でも、2人のそんな顔は見たくなくて、私に出来ることを探したけど、簡単には見つからなくて……。
大人しく研二さんにされるがままになるだけだった。
萩原「…………何もしないって約束するから……少しだけこのままでいたい。」
聞いたことないようなか細い声で懇願するように呟いた研二さん。
そんな声聞いてしまったら”NO”なんて言えるわけがない。
『わかった……研二さんが気が済むまでいいよ。』
そう答えると研二さんの抱きしめる力が少し強くなった。
片手はギプスでガチガチに固められてるから動かせなけど、片方は空いてるし、そのままでは勿体なかったから答えるように研二さんの背中に回しておいた。
研二さんの肩口で軽く”ほぅ”と息を吐くとふと地べたリアンしてる陣平さんと目が合う。
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癒し系猫 - 作者様!真澄じゃなくて真純ですよ! (2021年3月21日 10時) (レス) id: 5f340e67e1 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - 273話の自分サイドの上から2行めの全身が前進になってます (2020年6月1日 18時) (レス) id: b64abaedd3 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 362話の次も362話になってますよ (2018年12月10日 17時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - んぁぁぁぁ!!更新待ってました!!いろんな人の心配(デレ)で顔ゆるみました。警察学校組と哀ちゃんとキッドが最高過ぎます・・・ (2018年12月9日 21時) (レス) id: bf2ef6660f (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - やったぁ♪♪ 最新してる。夢主も目を覚ましたし。キットが何故か見舞いにきているし……アンケートはまさかの結末だった (2018年12月9日 21時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年11月11日 17時