【名探偵コナン】夢色traveler2

traveler92 ページ46

『…………。私、本当に感謝とかいらないんですよ。今、降谷さんが話してくれた気持を知ることが出来ただけで満足なんです。私が向こうの世界で研二さん達に望んだことが1つだけあるんです。それは、研二さん達が本来いるべき世界に戻って、研二さん達の大切な人達に生きてるよってことを伝えること。今の降谷さんの気持ちを聞いて確信したんです。研二さん達が私の望みを叶えてくれたんだって。今ので十分恩返ししてもらいました。』





そういった彼女の笑顔はとても綺麗だった。



なんの曇りもなくて、本当にそう思っているとすぐにわかった。



なんて、欲のない人なんだろうか。





松田｢降谷、気を付けろ〜。Aのやつ、心配になるくらいお人好しだからな。｣





降谷｢あぁ、今のでなんとなくわかったよ。｣





萩原｢まっ、そこがAのいい所なんだけどね♬｣





『これ、褒められてるの？貶されてるの？どっち？』





松田｢どう考えても褒めてるだろ。とまぁ降谷、そういう事だ。緑川のことも知ってる。会ってもいる。仲良くしてやってくれ。｣





『私から頼むならまだしも、なんで陣平さんが頼み込んでるのさ。アレかな？君は私の母親かなにかなのかな？』





降谷｢心配しなくともそのつもりだ。俺は降谷零。改めてよろく頼むよ、Aさん。｣





『Aでいいです。研二さん達みんなそう呼んでるんで。そもそも年下ですし。そう言えば、景光さんが今度は降谷さんも含めて6人で飲もうって言ってましたよwwww』





萩原｢おっ！！いいね！！それ楽しそう！！｣





『それな！！近いうちにみんなの予定が合うといね！！』





降谷｢明日にでも予定の確認しておくさ。それとA、外では降谷零ではなく、安室透として接してもらえるとありがたい。｣





『分かってますよ。順応能力は高い方です。任せてください！！』





降谷｢期待してるよ。余談だが、その喋り方堅苦しいだろ。松田達と同じように話しかけてくれて構わない。少なくとも俺とAは上司と部下という関係ではないしな。｣





『わかった。じゃあ、零さんに透さんだね！！』





どうやら順応能力が高いというのは、嘘ではないようだ。

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