【名探偵コナン】夢色traveler2

traveler87 ページ41

ーポアロ閉店後ー

日はすっかり落ちてポアロの窓にはカーテンが下ろされ、扉の他ところにはCLOSEの札がかかって鍵も閉められている。



でも、中の明かりだけはまだ煌々とついている



安室さんはポアロの片付けを済ませた後、エプロンを外して、すっかり店員モードは姿を消した。





松田｢さて、ボウズ。ここからは大人の時間だ。ガキは大人しく家帰れ。｣





店内には私と陣平さん、研二さん、安室さん、コナン君の5人。



そして、今は陣平さんがコナン君を追い出そうとしてる真っ最中。



コナン君は私達が何やら秘密な話をするのを知って、ポアロが閉まる前に上の自宅に上がり、ポアロで少し長居するから帰りが遅くなることを既に伝えていたらしい。



雑談の途中、1回姿を消したから、どこ行ったのかと思ってたら……。





『まぁまぁ陣平さん、今回はいいんじゃないですか？別に知られて困ることないし、コナン君はどうやら安室さんの秘密知ってるみたいだし。ですよね？降谷零さん♬』





私のフルネーム呼びに、ピクっと少し反応する。





萩原｢なんでそう思ったの？｣





『エンカウントのしょっぱなで陣平さんが”降谷”って呼んでも特に驚いた様子がなかったから。普通、知らなかったら、”なんで安室さんじゃなくて降谷さんなの？”くらい言うでしょ。でも、それはなかった。ってことはコナン君は安室さんが本当は降谷という名前って、知ってたってことじゃん？』





松田｢お前、なんか変なもん食べたか？妙に冴えてるじゃねぇか。｣





『よし、わかった。本題入る前に1発殴らせろ(怒)』





萩原｢A、落ち着いて！！ステイ！！｣





『犬扱いやめて！！』





このままだといつもみたいに脱線する未来が見えたので、コナン君本人に確認をとると、無言で首を縦に振った。





降谷｢話がひと段落ついたところで1ついいか？なんで彼女は俺の本名を知ってる？彼女には安室透としか名乗ってないはずだ。｣





松田｢おい、ちょっと待て降谷。お前、まさかまだ気づいてないのか？｣





萩原｢俺と松田、Aって名前の女の子って言ったら答え、1つしかないじゃん！！｣

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