【名探偵コナン】夢色traveler2

traveler83 ページ37

なんで！？



お姉さんわからない！！



だってお迎えとか頼んでないよ！？



って、陣平さんそんなことしたら安室透の皮をかぶった降谷さんとエンカウントすることになりますけど！？



それ、大丈夫なの！？



事の重大さを知って、1人テンパる。



さっきまでの張り詰めた空気はどこかへ飛んでいき、今は安室さんもコナン君もあわあわする私を見て頭に”？”を浮かべている。



陣平さんが到着するまであと20分。



陣平さんからメッセージを受け取ってかれこれ20分がたとうとしてる。



そもそも、あの人なにでここに来るつもりなんだろう。



ポアロは大通りに面した場所。



当たり前だが駐車場はないし、路上駐車なんてもってのほか！！



まぁ、あの人警察官だし、その辺の常識はあるか。





安室｢Aさん、本当に大丈夫ですか？携帯をご覧になられてからずっと落ち着かないようですけど。｣





『今、絶賛現状把握に勤しんでるとこです。もしかしたらこの後、安室さんに話した同居人が、ここに来るかもしれないんです。』





安室｢そうなんですか？｣





コナン｢同居人？Aお姉さん、誰かと一緒に暮らしてるの？｣





『そうなの。話すと長くなるんだけどね？同居人といいつつ、私がその人の家に居候してるだけなんだけどね。』





コナン｢じゃあ、僕と同じだ。僕も小五郎のおじさんのとこに居候してるの。｣





”うん、知ってるよ〜♬”とは言えず、今初めて知った体で”えっ！？そうなの！？”と驚いておいた。



我ながら、コナン君に負けず劣らずの演技力だよな。



そんなことを思っていると、再び来客を知らせるベルがチリリンと鳴った。





安室｢Σ！？いらっしゃいませ……。｣





安室さんの顔が分かるくらい変わった。



私も意を決して振り返ると、そこには……。





松田｢本当は逃げるんじゃねぇかと疑ってたんだが、ちゃんと待ってたのか。おりこーさん。｣





萩原｢やっほーA！！来ちゃった♬｣





ですよね〜〜〜！！



陣平さんが私と会うって知ったら研二さん来ないわけないよね〜。





コナン｢松田さんと萩原さん？｣





コナン君がポツリと呟いた。



そんなコナン君を驚いた目で見たのは私だけじゃなく、なんと安室さんもだった。





松田｢よぉ、ボウズ。うちのAが世話になったな。｣





陣平さんはそう言って私の頭をグリグリ撫でる。

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