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traveler70 ページ24

Aは気づいてないんだ、自分が一体どれだけたくさんのことを俺達にしてくれたかを。



今、あの時の俺達と同じ境遇に立たされたA。



それを知ったらAがしてくれたのと同じようにして、恩返しがしたいと思って当然だろ?



でも、それに気づいてないんだよなぁ〜。



なんつうか、Aは変なところで鈍感だ。



だからといって、俺も直接Aに伝えるつもりはない。



何を好き好んでそんな恥ずかしいことをしなくちゃならない。



そういうのは平然と言える萩原あたりに頼んどきゃいい。



われながら、随分癖のあるやつを気に入ってしまったようだ。



戸締りと消灯を確認にして寝室に戻ると、Aは大人しくベッドに入っていた。



俺はその隣に潜り込む。



俺のベッドは少し大きい。



ベッドサイズは1人のくせにシングルではなく、ダブル。



昔、調子こいてちょっと奮発した。



だから、2人で入ってもわりと余裕がある。





『陣平さん、おかえりなさい。』





松田「いや、電気消しに行っただけだからな?」





『なんとなくだよ。それで?結局答えは?』





松田「は?」





『昨日陣平さんが寝た場所!!』





松田「あぁ、この状況見ればわかるだろ?」





『……もしかして昨日一緒に寝た?』





松田「まぁ、他にないわな。」





『自分の知らないところでイケメンと添い寝…………我が人生に一生の悔いなし!!』





松田「アホなこと言ってないで寝ろ〜。」





そう促せば大人しく睡眠モードに入るA。



俺は昨日したようにAを、腕の中に収めた。





『なるほど、私は抱き枕だったわけだ。』





松田「(本当に動揺1つしねぇんだな。)そういう事だ。」





この会話を最後に俺達は眠りについた。



ほんじゃまぁ、明日の仕事も頑張るとするか。



今度は俺達がAのために快適な環境作りをするのが当面の目標だ。







*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*

『えっと、ここでコレを設定して…。』





今日も陣平さんは朝早くに警視庁へ登庁していった。



私は私で、家事を一通り済ませてから、昨日陣平さんに買ってもらった携帯の設定を取扱説明書を片手に設定している所。



そんな時、携帯がメールの受信を知らせる通知音を鳴らした。

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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援しています (2021年4月20日 21時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン酢(プロフ) - りんださん» 報告ありがとうございます!!修正しました、お恥ずかしい限りです(汗)これからもよろしくお願いします!! (2018年9月14日 0時) (レス) id: f47f69055e (このIDを非表示/違反報告)
りんだ(プロフ) - 94話に93話の冒頭が混じってますよー 無理なさらないように、更新待ってまーす!(*^^)v (2018年9月14日 0時) (レス) id: 7e58e4f9c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン酢(プロフ) - ゆきなさん» キッドとの絡みですね分かりました!!採用させていただきます!! (2018年9月10日 21時) (レス) id: f47f69055e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 松田さん格好いい!私からのリクエストでキッドとの絡みもいれてください (2018年9月10日 8時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年8月26日 23時

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