【名探偵コナン】夢色traveler2

traveler50 ページ3

沖矢さんすげぇ。



私でもわかるくらいに空気変えるとか、あなたも降谷さん同様、人間卒業してるでしょ？





『あ。沖矢さんこの辺から私、道わかります。』





そういうと、車がゆっくり止まった。



多少時間はかかったけど、どうやら陣平さんの家から工藤邸はそんなに遠くないみたいだ。



でも、そりゃそうだよね？



沖矢さんあそこのスーパーで買い物してたんだもん。



それって近いってことじゃん？





『いやいや、本当にすいませんでした。お手を煩わせてしまって。』





沖矢｢気にしないでください。私の方も配慮が足りませんでした。ここに来て3日では分からなくて当たり前です。｣





沖矢さん優しいわ。



そう言ってもらえると私も少し肩の荷が降りるから。





『では、失礼します。沖矢さんなら大丈夫だとは思いますが、気をつけて帰ってくださいね？』





沖矢｢Aさんもお気をつけて。そうだ、Aさん。これからお互い会う機会が多くなると思うんです。よろしかったら私の事は名前で呼んでいただけますか？｣





『名前？昴さんでいいですか？』





沖矢｢えぇ。彼と話す時と同じようにと言った方がわかりやすいでしょうか？｣





『あぁ！！なるほど！！そうですよね。景光さんと親しく話してるのに、その景光さんと一緒に住んでる昴さんとよそよそしく話してたらおかしいですもんね。わかりました。じゃあ、“昴さん“で敬語も外させていただきます。』





沖矢｢(そういう訳では無いんだがな、結果オーライではあるか…。)はい、よろしくお願いします。私も“A“と呼ばせていただきます。敬語の方は悪しからず。こういう設定なので。｣





『おぅふ……イケメンの名前呼び……。私、明日死ぬのか？』ﾎﾞｿｯ





沖矢｢？｣





車から降りて、再び挨拶をし、車が見えなくなるまで見送らせてもらった。







*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*

松田･A｢『あ……。』｣





マンションに入る直前、仕事帰りの陣平さんとばったり会った。





『お仕事お疲れ様。おかえり！！』





松田｢あぁ、ただいま。お前、こんな時間までほっつき歩いてたのか？｣





『うーん。確かにほっつき歩いてはいたんだけど……とりあえず、中入ろうか。それから話すよ。立ち話する理由はないでしょ？陣平さん疲れてるだろうし。』





松田｢そんなヤワじゃねぇよ。｣





先に中に入っていく陣平さん。

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