【名探偵コナン】夢色traveler

traveler39 ページ40

『あの…特別夏休みって訳じゃないです…たまたま休みだったんです。』





沖矢｢たまたま？失礼ですが、学生では？｣





『ないです。これでも24歳(仮)なんで…。』





沖矢｢これはこれは…。失礼しました。あまりにもお若く見えたものですから。｣





ニコッと笑ってみせる沖矢昴。



おい、確かにイケメンだが、流石にそれには騙されないからな！！



お主の正体をしってるなら尚更な！！





『いいんです。もう、慣れてるんで。』





童顔なんだと認知してるよ！！



だから、改めてここで現実を突きつけないでくれ！！



人の傷口に塩塗るの得意かよ！！



甘い顔して結構エグイことするんだな！！オイ！！



思いがけず続いた会話に対応していると、誰かが沖矢さんを呼ぶ声がした。





？｢あ！いたいた。やっと見つけたよ、こんなところにいたのか昴。｣





沖矢｢すみません、探させてしまいましたか。ちょっと彼女と会話が弾んでしまいまして…。｣





沖矢さんに並んだのは見たことがない男の人。



沖矢さんの対応からしてかなり親しい人のようだ。



私、こんな人知らないぞ？



漫画でも見た記憶はない。



あ、でもここは彼らにとって確立してるひとつの世界。



漫画で描かれてない人物がいてもおかしくない…。



かなり親しい感じからして、沖矢昴として通ってる東都大学の友人とか？



沖矢さんが私の存在を隣の彼に話したことによってその人と目が合う。



すると、その人は私を見るなり驚愕していた。





？｢…っな！！｣





『…？』





その人の様子に私はもちろんのこと、沖矢さんも頭に“？“を浮かべていた。



それにしても、この人の反応……まるで私のことを知ってるみたいだ。



どっかで会ったか？



大変申し訳ないが、私の記憶の中にはこの人はいない。



私が気づいてないだけで、どっかで会ってるとか？



それはそれでちょっと怖いんだが。



次の瞬間、その男の人が私の肩を掴んできた。



男の人の顔が必然的に近くなる。



相変わらず驚愕しているが、今はそこに困惑も混じっている。



男の人の肩越しに沖矢さんの姿が見える。



彼も彼で男の人の急な行動に驚愕しているようだ。



いかんせん糸目だから、普通の人より表情が読みにくい……。





？｢何故、何故ここにいるんだ！！｣





『え？あの、ちょっと……。』

traveler40→←traveler38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す