【名探偵コナン】夢色traveler

traveler21 ページ22

世の中世知辛いものでして、恐らく陣平さんを追いかけてきたと思われる佐藤刑事と高木刑事、それからこれまた私が会いたくて仕方なかった人物のうちの2人目、研二さんが姿を現した。





佐藤刑事｢ちょっと松田くん！？｣





萩原｢松田！！急に走り出してどうしたんだよ！！｣





高木刑事｢皆さん、走るの早い……。｣





『あ………。』






佐藤刑事｢ちょっと！！松田くん何してるの！！｣





佐藤刑事が陣平さんに向けて大声をあげるが、名指しされた当の本人はそれどころじゃなさそうだ。





松田｢本物か………？｣





『え？』





松田｢本当に…Aなのか？｣





『あ。はい。正真正銘A家のAちゃんです。』





松田｢なんで、ここにいるんだよ……。それにその怪我。お前、よりによって顔って……。｣





『えー。これ、不可抗力なんですけど……。』





佐藤刑事を無視し続けて私と会話する陣平さん。



あんさんそろそろ本気で怒られるんじゃないか？



陣平さんにされるがままになってると研二さんと目が合った。



そんな研二さんは今までに見たことないくらい、驚いた顔をしている。





萩原｢う……そ……。もしかして、A？｣





研二さん、陣平さんと似たような反応するなぁ。





『呼ばれてないけどジャジャジャジャーン♬的な？』





萩原｢Aーーー！！！俺、会いたかったよ！！元気にしてたか？｣





正面に陣平さんがいるからか、研二さんには背後から抱きしめられた。



あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！



爆処サンドイッチやめて！！



顔面宝具展開されてるから！！



霊基消滅しちゃうから！！



ここまで来ると会えたことの嬉しさよりも、羞恥心の方が勝って何も言えなくなる。



陣平さんだけじゃなく、研二さんも同じことするもんだから、扉のところにいる佐藤刑事と高木刑事が呆気に取られて放心状態になってる！！



顔が“どういう事！？“って言ってる！！



しばらくムギュムギュされて、開放された時には恥ずかしくて顔上げられなかった。





佐藤刑事｢えっと…その様子だと、知り合いってことでいいのかしら？｣





松田｢まあな。って事で佐藤、事情聴取変われ。｣





佐藤刑事｢ハァ！？｣





松田｢あと、高木。｣





高木刑事｢な、なんですか？｣





松田｢今すぐここに伊達連れてこい！！俺と萩原が呼んでるって言え。｣

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