【名探偵コナン】夢色traveler7

今日からお前は安眠枕だ！！【優奈:フリー】 ページ28

神様、私は何か悪いことでもしたでしょうか？


人気が上がり相変わらず多忙な喫茶店での仕事。


大変だけど、常連の人と会うのは楽しいし、お昼に訪れる陣平さん、研二さん、航兄さんにコーヒーを入れるのも好きだ。


色々と条件もいいので、疲れるけど、好きな仕事として毎日務めているのに、これはあんまりじゃないですか？


月に数回恒例の遅番をやっていた日だ。


いつも通り店じまいの準備を少しずつしながら閉店時間を待っていたら、1人のお客様が来店。


この時間に来る人はだいぶ限られているので、ついついいつもの人だろうな(※ベルモットの事)と思って、笑顔で”いらっしゃいませ”と言った私は相手の顔を見て驚愕。


来店したお客様は、スタイル抜群の金髪美人ベルモットではなく、全身を黒に染め、綺麗で長い銀髪を後ろに流したジンが立っていたのだ。





『ジ、ジンさん！？』





ジン｢こんな遅くまでご苦労なこった……。｣





え？私が遅番って分かっててきたんじゃないの！？





『あれ？ジンさん1人ですか？ウォッカさんは？』





ジン｢1人だ。いつもあいつと一緒って訳じゃねぇよ。｣





なんだか不満そうな顔をして言ったジンだが、私の記憶の中ではおたく、毎回ウォッカさんと一緒にいた記憶があるよ？


むしろ、1人でいるところを見たのは今が初めてだと思うよ！？





『ご注文は？』





ジン｢…………店は何時に終わる？｣





『へ？』





質問に対する答えが返って来なかったものだから、思わず変な声を出してしまった。


私は悪くない！！





『えっと……あと15分くらいですかね？』





ジン｢そうか……注文はいい。時間になったらとっとと仕事終わらせろ。待ってる。｣





『ファ！！！？？？なんで！？』





ジン｢いいから言う通りにしろ……。｣





『………………ひゃい。』





いやいやいや！！


最後なに！？


メチャメチャ怖かったんですけど！？


ジン、それ脅しだよ！？


今こそ出てこなかったけど、いつものジンだったら、完全に銃をこめかみにセットされて言われるセリフだったよ。


脅迫まがいなことをされ、ここで死にたくないから大人しく言う通りに閉店になるまでの仕事をこなそうと思ったのだが、非常に気まずい……。


店内には私とジンの2人、なのに会話は一切なく店内は私の作業の音だけが響くほぼ静寂の状態。


1人だったら問題ないけど、他者がいるのにこの空気は辛い……。

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