【名探偵コナン】夢色traveler7

ある日の午後の一時【優奈:フリー】 ページ16

とても過ごしやすい晴天のある日、ふと散歩に行きたい衝動に駆られ、携帯と財布だけ持っておもむろに外に出た。


今日は平日、ゼロとは言えないが、住宅街はほとんど人がいない。


子供たちも学校に行ってるからか、とても静かに感じる。


日差しが暑すぎずとても心地がいい。


こういう日は外に出るに限る！！


特に目的地もなく、宛もない私はただ気分のままに歩みを進ませた。


時折吹く風が少し冷たく感じるが、日差しのおかげで寒気を感じるほどではない。


ポカポカ陽気に心を踊らせながら歩いていると、公園を見つけた。


そう言えば、ここでよく少年探偵団がボール遊びしてるなとその光景が脳裏をよぎった。


もちろん平日の日中なんで、彼らは学校に行ってるから、いるわけが無いのだが……。


同様に他の子もいない公園はまさに無人。


ポツンと置かれている遊具が少し寂しげに見える。


そんな公園に1人、ベンチに座ってる人がいた。





『あれってもしかして……。』





何度か会ってるけど、そんな頻繁じゃない。


多分片手で足りるくらいしか会ったことないけど、随分良くしてもらってる。





『こんにちは。こんな所で一人で食べてるんですか？』





風見『え？あ、Aさん。』





深い緑色のスーツに黒の短髪、三白眼にメガネと、見た目だけだと、ちょっとキツめに感じるけど、

中身はとてもいい人、我らが幼女風見さん。


膝に弁当広げてお昼ご飯を食べてる真っ最中だった。





風見｢どこかにお出かけですか？｣





『いいえ。なんだかとてもいい天気だったので、気分のままに散歩してたんです。そうしたら風見さんを見つけました♪』





風見｢気分のままに散歩ですか……なんだかいいですね。確かにこんな日は出かけたくなりますよね。｣





風見さんと何気ない会話は結構LINEのほうでしている。


なんというか……私の何気ない話をいつも文句一つ言わず最後まで聞いてくれる。


その上、必ず肯定してくれる。


いい人なんだろうなって思わずにはいられないだろ！？


というか、零さんがあまりにも風見さんの扱いが酷いもんだから、優しくしてあげたくなるんだよね……。


すっげえ上から目線で申し訳ないんだけど！！


おばさん、毎日胃腸薬送ってあげたくなるくらいなんだから！！


と、まあそれは置いといて……。





『風見さん、いつもここで食べてるんですか？』

ある日の午後の一時【優奈:フリー】2→←今日のご飯【優奈:フリー】4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す