【名探偵コナン】夢色traveler7

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溢れるお兄ちゃん感が否めないのに……皆知ってるか？



この人本当はお兄ちゃん持ちの弟属性なんだぜ？



それなのに溢れるお兄ちゃん感……これが弟属性だなんて信じられるか？



つか、マルチかよ！！



”どちらにでも対応可”ってか！？





降谷｢とりあえず、あがっていいか？｣





『あ！ゴメン、ゴメン！！散らかってるけどどうぞー。』





零さんの一言でここがまだ玄関先だったのを思い出した。



こんな寒いところに長居する必要は無い！！



マッハでリビングに案内した。





諸伏｢おぉ……！！”女の子の部屋！！”って感じ。｣





『いや……どんな感じよ。普通だわ。』





降谷｢”散らかってる”って言ってた割にはキレイじゃないか。｣





どうしよう……なんか知らないけど零さんが激甘なんだけど！！



逆に怖く感じるってどういう事だろう！？





降谷｢A、キッチン借りていいか？｣





『へ？キッチン？まぁ……構わないけど。』





諸伏｢今日はゼロがご飯作ってくれるよ！！｣





『え？じゃあ、もしかしてそのビニール袋……』





降谷｢Aがどれくらいの食料を持ってるか分からなかったからな。とりあえずこっちで揃えさせてもらった。｣





『マジかよ……。ってかLINEで聞いてくれたら答えたのに……。』





諸伏｢サプライズしたかったんだよ。それなのに言っちゃったら意味ないじゃん？｣





”サプライズしたかったんだよ”って……可愛かよ！！



未だ記憶に新しい、病室で徹夜キメてた零さんが言ってた、”食事はポアロで俺のツケにしとけばいい”ってやつ。



あの時は丁重にお断りしようとしてたんだけど、自宅に帰ってきてから”本当に実行しようかな”と思い始めていたところだったのだ。



”なんとかなる！！”って思ってたんだけど、その考えはゲロ甘だったのだ。



まず、まともに包丁が扱えない。



利き手は問題ないから包丁を握ることは出来るんだけど、まず、食材を抑えることが出来ない。



包丁を使わない料理とか考えたんだけど、包丁を使わない代わりに”手でちぎる”っていう工程に変わったところでどちらにせよできないことが発覚してもはや絶望しかない状態だった。



そうなると片手でできる料理なんてインスタントラーメンぐらいしかなくて……。(←果たしてインスタントを料理と言っていいのか分からないが……。)

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