traveler293 ページ5
だってそうしてるのは他の誰でもない零さんなんだから。
零さんの目は未だに頬をつまんでる自分の手。
それを見てしばらく固まり、まるで何事も無かったようにやっと解放してくれた。
降谷「…………悪い。」
『いくらなんでも気づくの遅いよねぇ〜。』
諸伏「ゼロって、頭いいわりには時々どっか抜けてるんだよなぁ〜。」
『仕方ない景光さん。ほら、よく言うじゃん?”バカと天才は紙一重”ってwwww』
降谷「おい!それ、褒めてないからな!!」
零さんはそう言うけど、私この言葉まさに零さんの為にあるような言葉だと思ってるよ!?
特に秀一さん召喚した時とかねwwww
降谷「もういい!!この話は終わりだ!!とにかく、Aはさっきみたいなガン見やめろ。」
『零さん唐突すぎるよ。いいじゃんか、見るだけタダなんだし。減るもんじゃないでしょ?』
降谷「そうじゃない。いや……悪い。こんなのただの八つ当たりに過ぎない。」
『え?何、急に。あまりの温度差に風邪ひきそうなんですけど……。』
降谷「ただの一時の気の迷いみたいなものだ。あんな、忘れないように目に焼き付けるような目、またAがいなくなりそうな気がしたんだ。」
おっと……零さんセンチメンタルっすか?
前置きのない突然のシリアスに戸惑いが隠せないのだが!?
諸伏「ゼロ……。」
降谷「自分の立場を悔やんだのはヒロの時以来だ……。」
そう一言こぼすと零さんは俯いてしまった。
そして多分零さんの言う”ヒロの時”って言うのは、組織にNOCバレして景光さんが死んだことになった時のことだと思われる。
降谷「同期の奴らが生きてることは実感してるつもりだが、あの喪失感はトラウマなんだ。1人また1人っていなくなっていってその度に感情を押し殺して立ち上がって……次、また同じように大切な人を守れなかったら俺はもう立っていられなくなりそうで怖いんだ。」
これ、研二さんと陣平さんの比じゃないくらいメンタルやられてるじゃん!!
どうしたらいいか、なんて言ったらいいか分からなくて、ただ隣でオロオロするしかなかった。
ヘルプを求めて景光さんの方を見たが、どうやら彼もどうしたらいいのか困っているようだった。
ましてや景光さんの場合、まさにトラウマを植え付けてしまった張本人の1人であるから余計にだろう。
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瑠羅 - 瞳の中の暗殺者(蘭ちゃんお助けver)とても面白かったです~♪暗殺者シリーズが終わったら他の劇場版編も見てみたいです~♪ (2019年8月23日 16時) (レス) id: 83c69f8b3c (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - ゆずポン酢さん» 出来れば、両方読んで見たいです。蘭ちゃん側になって、記憶喪失になる方とコナン君目線の両方を読んで見たいです (2019年6月24日 8時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン酢(プロフ) - こめこっぱんまんさん» ありがとうございます!!長々と続いている作品を最初からなんて嬉しい限りです!!これからも愛読していただけるように頑張ります!! (2019年6月23日 22時) (レス) id: c248c20236 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずポン酢(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お返事ありがとうございます。では、私が書きやすい方にしてもいいですか? (2019年6月23日 22時) (レス) id: c248c20236 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - ゆずポン酢さん» そうですね……蘭ちゃん側も良いし、守り隊目線も読んで見たいです。 (2019年6月23日 14時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年12月29日 23時