【名探偵コナン】夏色traveler

traveler39 ページ40

まだ20歳の新社会人。



成人してるからそりゃある程度の責任とかはもう自分で負わなきゃいけないけど、何でもかんでも抱え込むのはまだ、早いと俺は思う。



きっとAちゃんからは言ってこない、毎回強気に出るのも疲れてしまう。



だったら、俺が先手を打とう。



Aちゃんが甘えてこれるように、頼ってくれるように、道の先で両手を広げて待っていてあげれば、他に道がない場所だったら絶対飛び込んできてくれる。



俺がいる間くらい、甘やかしても怒られないよね？



Aちゃんに言われた通りの電車と道順で進んでいけば、大きなビルが目に入った。



もしも迷ってしまった時のことを考えて、早く家を出てきたんだが、問題なかったな…。



それにしても、ここがAちゃんの働いてる場所。



いや……でかくね？



割とそこそこ大きな会社なんじゃないの！？



Aちゃん、大したことなさそうに普通に話してたけど実は割と大手企業なんじゃないの！？



やっべぇ……そりゃ、俺一人くらい養うの問題ないってか？



さて、現場にはついたが中に入ることは出来ない。



Aちゃんに“着いたよ“と連絡する手段もない。



元々、昼休みに取りに帰ってくる予定でいたらしいから、昼になれば出てくるかな？



それまで大人しく待っていますか…。







*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*

ーAsideー

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♬



研二さん、無事についたかな？



焦ってたのと、すっかり忘れてたので、折り返しの電話をしてもらうようにお願いするの忘れた。



着いてなかったとしても、建物の前で待ってたら研二さんも気づいてくれるはず！！



とりあえず、外に出よう！！



手ぶらで会社の外に向かう。



私以外にも、昼食を食べに出る人がいるので、いつもよりも人がいる。



周りが楽しそうに“どこ食べに行く〜？“と話している中、1人キョロキョロ辺りを見回していると……。





萩原｢Aちゃん！！｣






少し離れたところから変装なしの研二さんに呼ばれた。



片手にはちゃんと茶封筒が握られている。



空いてる方の手をあげながら愛想のいい笑顔で駆け寄ってくる。



可愛いかよ！！



そんなの！そんなの！！周りの女子が通りすがりにガン見したり、2度見したりするに決まってんじゃん！！





後、そんな目立つことされると、周りの女性の目が痛いんでやめてください！！

traveler40→←traveler38

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す