traveler3 ページ4
それを頭が理解した瞬間、体全体に光の速さで恐怖が襲いかかってきた。
声が出ない、手足の震えが止まらない。
この場から逃げ出すことすらできない。
なんとか腰が抜けるのは回避できたようだが、動けないんじゃなんも意味が無い!!
目の前の人に襲われることを覚悟したが気がついた、この人…動かない?
試しに音を立てて風呂場の扉を閉めてみたがやはり動く気配がない。
まさか…死んでるとかないよね……?
今度はさっきとは別の恐怖が襲いかかってきて慌てて扉を開ける。
さっきと風景が変わってないことを確認して恐る恐るそこにいる人に近づいた。
多分、意識を失っているのは間違いないだろう。
体のどこにも力が入っておらず、ダランとしてるのが見てわかる。
『(頼むから実は起きてましたってのは無しにしてくれよ!!)』
震える手でゆっくりその人に触れた。
『………ハァ。』
どうやら死んではいないようだ。
脈は正常に動いていた。
『(それにしても、この人どっから入った?なんで風呂場で意識失ってんの?)』
そもそも悪い人なのかそうでないのか、目的はなんなのか。
何1つ解決せず、現状を理解する頭も追いつかずただただ謎だけが増えた。
楽しかった花金はとんでもない週末に激変してしまった。
*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*◇*◆*
『さて、どうしようか。』
さっきまでの恐怖はいつの間にかどこかに飛んでいって、とりあえず目の前の現象を処理することに専念することにした。
空っぽの浴槽に入っているこの人は恐らく男性。
髪の毛は少し長めで目を閉じてるし女性にも見えなくはないが、体つきが完全に男性だ。
近づいて気がついたのだが、ところどころかすり傷みたいな軽傷を負っている。
1番びっくりしたのは服装だった。
青色のスーツ?に黒い防弾チョッキかな?
ってか、この人お巡りさんだったよ!!
なんでそう思ったかって?
黒い防弾チョッキの方に白い文字で”POLICE”って書いてあったからだよ!!
だとしら尚更、”なんでここで気を失ってんの!?”って心の中で発狂したわ!!
とりあえず、そんなお巡りさんをこのまま空っぽの浴槽に放置するわけにもいかない。
つか、こんなところに放置したらこの人の体がきっと悲鳴をあげるだろう。
触らぬ神に祟りなしと思って起きるまで放置することはそりゃ、考えたよ!!
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ゆずポン酢(プロフ) - 命亜さん» あぁ!!本当ですね!!修正します!!ありがとうございます!! (2022年5月16日 21時) (レス) id: 94bbff69b5 (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - 7話なんですけど、花、米、町じゃなくて米、花、町では? (2022年5月16日 20時) (レス) @page8 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - くさん» だったら、夢小説自体読まなければいいんじゃないですか?それに、わざわざ言う必要あります?書かれていないのを見つけてそれで満足しておけばいいじゃないですか? (2022年3月25日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
く - 内容がどんなに面白かったとしてもwを使う書き方はまじで無理小説読んだことないの?って思う (2020年7月17日 15時) (レス) id: a025419695 (このIDを非表示/違反報告)
米つぶ(プロフ) - 36話同僚のセリフ「一世一隅」ではなくて「千載一遇のチャンス」では? (2018年10月15日 3時) (レス) id: 1dae318618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年7月14日 15時