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traveler11 ページ12

萩原さんはそう言うとテーブルの上に乗っていたティッシュ箱から1枚取り出し、優しく拭いてくれた。




萩原「Aさんは優しいね。俺に気を使ってくれたんだね。確かにこれに関してはすげぇ驚いたけど、こんな訳わかんない状況が出来上がってて信じろってちょっと無理あるかもしれないけど、さっきAさんと情報交換したこととか1つ1つ整理すると、これまでの事の辻褄が合うんだよ。こんだけ証拠突きつけられたら信じるしかないし。…だから、泣かないで?俺は大丈夫。ちゃんと現実を受け止めるよ。黙り込んだのは受け止めるために脳内整理してただけだから!!」




萩原さんはそう言うと私と目を合わせてニコッと笑って見せた。




萩原さんの笑顔を初めて見た。




最初は驚愕した顔で、次は真剣な顔や苦笑い、戸惑い。




ここで笑顔が見れたのは純粋に嬉しかった。




さて、これでお互い知るべき情報は得ることが出来たかな?




萩原さんの笑顔攻撃のおかげか、涙は割と早く引いた。




だいぶ長いこと話したが…時計を見てみると時刻は午前3:00。




うわっ!!




かなり長いこと話してたんだな。




これはもはやオールした方が楽なヤツでは?




今日が花金で本当に良かった!!




いや、もう既に日付をまたいでいるから昨日か……。




っとそうだ!!




肝心なことを言うの忘れてた。




『萩原さん。』




萩原「ん?」




『きっと萩原さんがここに来てしまったのは偶然だと思います。本来ならありえないことですし……。でも、偶然でもきっと、これも何かの縁だと思うんです。それに、ここに来たのならきっと帰るのもここではないかと。なので、もし萩原さんが良かったら、その帰る時が来るまでまでここに住みませんか?』




萩原「え…?いや、流石にそれはAさんに迷惑かけちゃうよ!!」




『では、身1つで来た萩原さんは一文無しでどうするおつもりですか?』




萩原「う”っ……。」




『言ったでしょう?きっとこれも何かの縁だと。私に出来る事なんて多分、ほとんどないと思う。だからせめて!せめて萩原さんがここにいる間、居心地がいい環境を作りたいんです!!』

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ゆずポン酢(プロフ) - 命亜さん» あぁ!!本当ですね!!修正します!!ありがとうございます!! (2022年5月16日 21時) (レス) id: 94bbff69b5 (このIDを非表示/違反報告)
命亜 - 7話なんですけど、花、米、町じゃなくて米、花、町では? (2022年5月16日 20時) (レス) @page8 id: 09433d1ffe (このIDを非表示/違反報告)
reia(プロフ) - くさん» だったら、夢小説自体読まなければいいんじゃないですか?それに、わざわざ言う必要あります?書かれていないのを見つけてそれで満足しておけばいいじゃないですか? (2022年3月25日 0時) (レス) id: 0d7a47aa6b (このIDを非表示/違反報告)
- 内容がどんなに面白かったとしてもwを使う書き方はまじで無理小説読んだことないの?って思う (2020年7月17日 15時) (レス) id: a025419695 (このIDを非表示/違反報告)
米つぶ(プロフ) - 36話同僚のセリフ「一世一隅」ではなくて「千載一遇のチャンス」では? (2018年10月15日 3時) (レス) id: 1dae318618 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずポン酢 | 作成日時:2018年7月14日 15時

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