【名探偵コナン】夏色traveler

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春が過ぎ少しずつ夏が近づいている、梅雨すら来ていないのに私の心はもはや夏真っ只中のように浮かれていた。



『ふっふふ〜ん♬花金じゃ！花金じゃー！！』



そう、週末の金曜日である。



月曜日からの長い長い社畜のご褒美の日なのだ。
私が務めているのは至って普通の企業、いわゆるOL。



まぁ、今年入ったばかりの新社会人なのだが…
社会の制裁を受けながらヒーヒー言って仕事してる。



しかし、そんな日常でもただ1つ良いと言えることがあった。



このご時世にレアなホワイト企業様だったのだ！！



我ながら、ラッキーだと思ったよ！！



社長さんは優しい親戚のおじいちゃんみたいな人で、部長さんは仕事のON･OFFがしっかりしてる人だから理不尽な事で怒られることない！！



先輩も皆さんいい人で正直人間関係では文句無し！！



つまり同じような新社会人の人達に比べたらストレス若干抑えめで今日を迎えている。



ストレスあろうがなかろうが花金は嬉しい！！



缶チューハイとツマミが入ったコンビニ袋片手に帰路についている。



家に帰ったら速攻風呂入ってメイク落とそう！！



最近暑くなってきてメイクの落ちる速さが早くなってるんだよ！！



面倒だしちゃっちゃっと落としたい！！



スッピン万歳！！



1人暮らしだから誰も見る人なんていないんだよ！！



お風呂上がって速攻酒盛りじゃー！！



こちとらそれだけを楽しみにして生きてるんだから！！



つか、それくらい許しておくれ…



『だだいまー。』



誰もいるはずがない家に｢ただいま｣というのは癖だ。



私はとある事情によりマンションとかではなく、そこそこ立派な一軒家で1人暮らしをしている。



まぁ、この話をしたら長くなるから今はパスだ。



電気をつけながらヒールを脱ぎ捨てリビングを抜けソファーに全体重をかける。



『あー。お家最高…。』



軽く気休め程度に足を休めて、予定通りお風呂に向かうことにした。



もちろん先に買ってきた缶チューハイを冷蔵庫に入れてから！！抜かりはないさ！！

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