王子は意外とそばにいる（緑）２ (ページ38)

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デザートも食べ終えて、コーヒーを飲みながら夜景を眺めてた
なんだかこの無音の状況が、ソワソワする

「Aちゃん。」

ふいに名前呼ばれて

「メリークリスマス」

テーブルに小さな袋を２つ並べた忠義くん
キラキラした袋と、シンプルな袋。

『２つも？』

「どっちがええ？」

頬杖ついて、ねえねえどっちがええ？
って急かしてくる。可愛い、、

「クリスマスやからさぁ、そのキラキラの方がええんやない？」

『え、誘導尋問』

「そんなんやないわ！笑」

目を見合わせて、駆け引きごっこ。

『じゃあ、こっち』

ってシンプルな袋に手をのばしかけたら、
「はいこっちーー！」ってキラキラの方を渡してきた。

『あはは！なんでよぉ！』

「ええの！それなの！」

『ふふっ。開けていい？』

キラキラの袋をあけると、また袋。

うそ、この袋って、、

『・・・忠義くん、メリークリスマス』

その袋を出す前に、私も忠義くんの前に袋を差し出して。

ポカン顔の彼に開けるよう促した

「うそやん」

同時に取り出したのは、同じブランドのラッピング袋で。