５０ 緑side ページ2
ぼーっとしとったら、信ちゃんから電話きた。
「あいあい」
「はい、どしたの信ちゃん」
「タツ瀕死やろと思って電話してみてんけど、生きてた？」
「ギリギリ死 んどる」
「おーおー、童 貞のまま死 ぬんか」
「もー･･･お手上げやろ、、」
「おい童 貞」
「やめてそれ。せめて大久保とかにしてよ」
「香奈に頼んだってもええけど。場所。」
スルーかいな。
「なにそれ信ちゃん家提供してくれんの？」
「アホ言え。
鈴木さんのとこやっちゅーねん」
･･･あぁ、あの店。
「香奈と待ち合わせにしといてもらって、お前置いとくっつー、店入った瞬間走って逃げられそうなやつ」
なんなん？！
君ら味方なん？！敵なん？！
「･･･確かに逃げそうやな」
「お、反論すらできんほど凹んどる」
おん、なさけないほどにへこんどるよ。
「信ちゃん。
俺、どうしたらいいん」
「知るかいな。
お前はどうしたいねん
お前とAちゃんのことやろ
俺も香奈もお前らの気持ちまでどうにかするんなんて出来んわ。
ほんまに好きなんやったら
なんぼでも謝って
ちゃんと気持ち伝えなアカンのとちゃう？
タツ。
恋愛って頭でするもんやないねんて。
心と身体でするもんやねんて。」
ヤスが言っとったわ〜
て付け足すからなんや安心した。
信ちゃんの言葉やったら寒気するわ。(失礼やな)
でも、ストンと胸に落ちてきた気がして。
「信ちゃん、ありがとう。」
「おん、ほんまに会いたいんやったら手伝ったるわ。
香奈にも礼言っとけよ。じゃあな」
「うん、また明日な」
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作者名：アイハ | 作成日時：2020年6月12日 12時
