CALL MY NAME２（黄） (ページ46)

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重ねてしまう影（side黄）ページ46

金曜日の夜新幹線で大阪帰って、朝から友達の結婚式。

バタバタと支度しとったら、おとんが式場まで車で送ってくれるいうから甘えた。

あんまり結婚式て参列したことないんやけど、結婚式やけど同窓会みたいやんな。

「おー久しぶり！」
そんな声から始まるんやもん。

結婚する重岡は高校の同級生。嫁さんになる人とは大学で出会ったらしい。
こんな馴れ初め重ねてまうからやめてほしい。

挙式で、先にヴァージンロードを歩く姿は格好ええと思ったし、嫁さんをお義父さんから引き継ぐ姿もなんやグッときて。

ええなー。
メインテーブルに座る２人
重岡デレデレやん。嫁さんも可愛いし、お似合いやな。
笑い合ってるのええわぁ。。

「亮は？彼女とかおらんの？」
同じテーブルは同級生ばっかしで、未婚ばっか。

「俺はまだまだやなー」

また意地張って結婚しませんみたいな雰囲気出してもうたけど、

「いやでもなんや笑ってる重岡見たら結婚したなったわ」

本音が。

「亮の奥さんになる子は大変やな！偏食すぎて！」
わはは！と笑いがおこる。
現にコース料理もほぼ食べれてない。。

「はよ肉来んかな、、」

配られたパンを頬張りながら。

ケーキ入刀とお色直しがあって、写真タイムがあって、あっという間に最後のセレモニー。

嫁さんが泣きながら手紙読んでるんを支える重岡は誇らしく見えたし、
最後の挨拶も男らしくて感動した。

簡単に結婚したいなんて横山くんとすばるくんに宣言してもうたけど、俺こんな自信ない……

それにまだ会話すらできてないねん。

急に現実を叩き付けられたようで苦しくなった。

「亮！遠くからありがとな！」
「感動したわ、おめでと！」
「亮の結婚式は絶対呼べよ〜！」
「はは、いつになるかわからんわ。」

プチギフトをもらって、じゃあなって送り出される。

次から次へと挨拶をしていく２人の姿を見つめながら、

どうしても重ねてしまうんはAの姿やってん。