CALL MY NAME２（黄） (ページ11)

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火のあるトコロページ11

“彼氏が出来たんやったらそれでええ。
俺も諦めるけど
ヤスはアカン、ほんま、それやったら俺は引かん”

あの時亮は。

『·····ヤスだから、亮も裕も、、』

渋「そう」

渋「昔から浮気も二股も三股もあったらしいで？
モテるやろなぁ、あんだけ派手なら」

渋「ほんまなんかは知らんよ。

やけど火のないとこに煙は立たんし
そんなんがなけりゃ亮も警戒せんし、諦めるやろ。自分が悪いって亮もわかってるんやろうし」

渋「学生の頃のおアソビやったらどこに手ぇ出してても別に話題にせんかったけど、
今回身内のお前が当事者ともなると俺らは黙ってられんワケ。

とくにヨコと亮はな。」

渋「あとはお前が決めろ。
この話を信じるも信じないも、
ヤスを信じるんか他を信じるんかも全部」

渋「亮もヨコもここまでは言えんかったんやろな。それも優しさやし、分かってやって。」

『え…と……』

茜がタオル目元をぽんぽんてしてくれて
泣いてるってわかった

すーっとモヤモヤが晴れていくような
不気味なくらいに頭がすっきりして、怖い
呼吸もいつものように出来るし
言葉もでてくるけど
頬をつたう涙だけが止まらない

『優しかった、章大』
合宿終わってから毎日電話してくれて
ごはん食べにいったら私の好きなもの頼んでシェアしたり

『一緒にいるって言ってくれて』
たばこ吸いたいはずなのに一人で喫煙所に行ったりしたこともなかった
亮と女の子に出くわした時もすぐに来てくれたし、優しく抱きしめてくれた

渋「おん。」

灰皿にはもう吸い殻が2本。
すばるくんにしては少ないね
ごめんね、こんなくだらないことに頭突っ込ませて。

『でもたまに音信不通で、２．３日連絡とれなかったりして』

『章大の部屋１回しか行ったことないの』

思い当たる節がいくつかあるのが事実で

『黒…なのかな』

渋「それはわからん。

けど、亮はちゃうよ。ほんまにお前しかおらんかったから。」

それは俺らが保証する、なんて、
婚姻届の証人じゃん。

『わたし、どうしたら···』

お前が決めろ、さっきすばるくんに言われたんだ、そうだ、自分で、、