CALL MY NAME（黄） (ページ10)

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思い出は優しいページ10

安「どしたん」

『いや、なんかちょっと』

安「黄昏てんの？」

『そうかもね』

安「亮のこと？」

『違うよ』
そうだよなんて悔しいから口が裂けても言わない。

安「じゃあ何？」

『帰ったら寂しいだろうなって』

安「・・・」

『みんなここにいるんだもん。』

『思い出は優しいじゃん。現実は全然優しくないのにさ』

安「そんな寂しいんなら、側にいるよ」

『え？』

「俺が、Aが寂しいとき、側におる」

今、１番欲しい言葉……

『···何言ってんの』

こんな急展開、想像してなさすぎて理解不能なんたけど…

安「俺じゃあかんの？
Aには亮がおるからってずっと我慢してたのに」

いやいや、そんなそぶり、全く無かったよね……？

安「A来るいうから今日も来たんやで」

やめて、
やめてよ。

欲しい言葉を、そんなに並べないで

『も、もう酔ってんの？ヤスそんな弱かった？』

安「こんな３%２本で酔うわけないやろ」

飲みきった缶を手で簡単に潰す。

女の子並に可愛いかったり
こうやって急に男らしい面が見えたりするヤス

安「そんな泣くほどイヤ？」

『ちがっ、、これは、びっくりして』

安「寂しいなら俺と一緒におればええやん。
Aに呼ばれたらすぐ行く」

亮は、何にも言ってくれないの

たまに会って
身体だけ重ねて
何事もなかったようにいなくなる

　
ヤスは、言ってくれるの？

安「A」

安「A、そんな頑張らんでええんよ·····」