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知らんぷりも時には必要？ ページ32
「なー、夢の国とか興味ないん？Aって。」
『あるよ、めっちゃ好き』
「ちゃんとデートってしたことないやん、行こうや夢の国！」
あの飲み会の日は朝まで連絡が来ることはなかったけど、昼間に電話がきて。
モヤっとは完全には消えなかったけど、
普通に考えても100%呼んだら来るなんて無理な話だよね。
ってなんとか黒い気持ちを押し殺した。
そんなこんなで夢の国に行くことに。
付き合って、デートらしいデートはこれが初めて！
前日に夜中までスタジオでライブのリハだからって、泊まりからじゃなく、朝駅で待ち合わせることになった。
外のベンチでタバコ吸ってる姿が見える
「・・・・はよ、A」
『おはよ！・・・どうかした？』
なんか付いてる？
え、変とか？！
「や、ちゃうくて……
朝日に照らされた姿が可愛くて見とれてた」
『ばか・・・』
こんな歯の浮くようなセリフも軽々と口にできてしまう、この男は。
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作者名：アイハ | 作成日時：2021年1月6日 11時
