行かん ページ4
《行かん》
案の定、返ってきたメッセージはコレ。
《お土産よろしく》
その数分後に送られてきたメッセージで、お土産の催促だし。
なら自分も来いってんだ。ばか。
はー。
別れてからも全然、忘れられてない。
事あるごとに亮に連絡取っちゃってさ。
今彼女がいるのかとか
今何してるのかとか
会いたい、とか
考えちゃう。
それでいて、いつもどこ行ってもお土産を買っちゃう。
わたし本物のバカ。
だってそのお土産を渡す時に会えるんだもん。
亮のバンドのライブにも毎回行っちゃうし。
酔って終電なくした亮が仕方なく泊まった夜、一線を越えてしまった。
付き合ってないのに。
あれがよくなかった。
それからたまに亮は泊まりにきたりする。
こんなのセ フレじゃん。最悪だよもう。
茜「錦戸は?来るって?」
『お土産買ってこいって』
茜「ほんとあんたら変わんないね」
そんなこんなで事あるごとに会う私たち。
そんな私の不毛な片思いを知ってる茜。
茜「あ、ヤス来るって。別便で丸ちゃんたちと来るみたい」
『ふーん、ヤスかー、全然会ってないな』
ヤスはサークル内でもちょっとしてレアキャラだった。
タメだけど1個下の入学。
めちゃめちゃギターが上手で、入部してきた時から目立ってたんたけど、部会とかにはあまり顔出さない。
でも年上とも下とも仲良くて、いろんな人とバンド組んだりしてたな。
けっこう女クセが悪いってウワサあったけと、あんだけ顔が良ければ女も寄ってくよね。
茜「錦戸呼べば?」
『やだよ』
茜「そんな会いたいですー!みたいな顔してんなら」
『そんな顔してませーん』
茜「鏡見れ。」
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作者名:アイハ | 作成日時:2021年1月6日 11時