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まるで綱引き ページ22
朝起きると亮からメッセージが来てて。
《ちょい先やけどxxxバンドのチケットとれた。行く？》
亮とは音楽の趣味も似ていて、大学の頃からよくライブに行ったりもしてた。
それは別れてからも続いてて、
家から一緒に手をつないでライブにいってたのが、
ライブ会場の最寄りで待ち合わせする、に変わっただけ。
そのあと気まぐれで亮が家に来たり、来なか
ったり。
xxxのライブは見たい。。
よくコピバンとかもしてたぐらい、好きなんだよね。
《おはよ。行くー。》
それだけ返して、日常へ戻る。
傷つきたくないから、深入りはしないようにしてるつもりなのに。
どうしてこう、点が途切れないんだろう。
点が途切れないから線になって、結局亮へと繋がっちゃう。
亮は何にも考えてないはずなのにさ。
どうしても、どうしても、期待が消えてくれないの。
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作者名：アイハ | 作成日時：2021年1月6日 11時
