CALL MY NAME（黄）

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『彼氏できた』ページ1

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『彼氏できた』

「・・・ん？聞こえんかったもっかい言ってみ？」

『彼氏できた』

「あー、何次元の人？」

『現実世界で彼氏できました』

「・・・まじで？」

散々とぼけてくれたこのサークル同期、茜。
女は2人しかいない代だった。
卒業してもちょいちょい会ってる。

「なに、錦戸とヨリ戻した？」

『んーん、違う。』

茜は大学卒業してからここ数年の、私の悲惨な恋愛模様を知ってる。

「え、誰、私知ってる？」

『・・・うん』

「まじ！え、よこちょ？！」

『なわけ！何年前の話だよそれ！』

大学入学、軽音サークルに入部してすぐ、その時の部長だった横山先輩と付き合ったことも茜は間近で見てきて
いろいろあって別れた後にもずっと引きずってたことももちろん知ってて

「よこちょでも錦戸でもないとなると」

『・・・』

「上？下？」

『・・・年はタメ』

「なにそれ。笑」

『代は下』

「下でタメ？えー、ヤスとか？」

『・・・』

「えー···ビンゴ？」

恐る恐る正解を確かめたくなるのもわかるよ……

『・・ビンゴ』

「・・・本気で言ってる？」

『たぶん、本気、かな。』

天を仰ぐ茜チャン。

「そこ行ったか・・・」

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