・ ページ25
Aちゃん、ずいぶん明るくなった感じがすんな。
最初はほんまフツーな感じやったのに。
やっぱり心の中の変化やろか、それともタツとおることでの変化なんかな。
なかなかタツの気持ちに応じなかったのも真面目な性格故やろし、
そこにふんわりマイペースが混じっとるからこの雰囲気なんやと思うねん。
ほんまタツか!おんなじやわ!
「Aお皿くばってー、」
『はーい』
無理に口出ししないタツも、よーわかってくれとる。
揃って結婚発表の夢は消えてないな。
「ステーキのあとにお好み焼だと、テンションがわからない。」
香奈がつぶやく。
『たしかに。逆だよね』
「タツやから。」
「そう、俺やから。」
『どゆこと?』
香奈とAちゃん頭にハテナ浮いてる。
「カレーと天丼一緒に食うねんコイツ」
「それは今関係ないやん!」
「ヘビーすぎ!」
「旨けりゃなんでもえーねん!」
言い切るタツに香奈がポカーンなっとる。
「ジャニーズやから芸能人やからって考えても無駄ってことやで?」
Aちゃんと香奈にちゃんと伝えないとな。
「二人でいるときとか、こうやってプライベートん時は、ただの恋人でおってほしいねん。
不自由はさせてまうけど、無理せんとありのままの姿でいてほしいって、そーゆーことやわ。」
まあ香奈には言ってあるし、タツもAちゃんに言ってるだろうけど。
「いやなんや恥ずかしいこと言ってるな?俺」
「そやなぁ信ちゃんが言うとは思わなかったわ。」
『ふふっ。村上さん格好いい。』
「あ?!アカンでA!他の男を格好いいとか言うたらアカン!!」
タツがAちゃんのほっぺを両手でひっぱる。
『たらよひくんもかっこひひお!』
「ただよしくんも格好いいよ、だって。笑」
「分かってればええねん分かってれば。」
うんうんてしながら焼き上がったお好み焼をくばるタツ。
あー、楽しいなぁ。美味いなぁ。
「信ちゃん、ソースついてる。」
口元についたソースを香奈の指が拭う。
ドキッて一気に熱が上がってまって。
「ぁ、す、まん、、」
声裏返ってしもたわ。
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アイハ | 作成日時:2020年8月11日 21時