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Aちゃん、ずいぶん明るくなった感じがすんな。
最初はほんまフツーな感じやったのに。

やっぱり心の中の変化やろか、それともタツとおることでの変化なんかな。
なかなかタツの気持ちに応じなかったのも真面目な性格故やろし、
そこにふんわりマイペースが混じっとるからこの雰囲気なんやと思うねん。
ほんまタツか!おんなじやわ!


「Aお皿くばってー、」
『はーい』


無理に口出ししないタツも、よーわかってくれとる。
揃って結婚発表の夢は消えてないな。



「ステーキのあとにお好み焼だと、テンションがわからない。」
香奈がつぶやく。

『たしかに。逆だよね』
「タツやから。」
「そう、俺やから。」
『どゆこと?』
香奈とAちゃん頭にハテナ浮いてる。

「カレーと天丼一緒に食うねんコイツ」
「それは今関係ないやん!」
「ヘビーすぎ!」

「旨けりゃなんでもえーねん!」

言い切るタツに香奈がポカーンなっとる。

「ジャニーズやから芸能人やからって考えても無駄ってことやで?」

Aちゃんと香奈にちゃんと伝えないとな。

「二人でいるときとか、こうやってプライベートん時は、ただの恋人でおってほしいねん。
不自由はさせてまうけど、無理せんとありのままの姿でいてほしいって、そーゆーことやわ。」

まあ香奈には言ってあるし、タツもAちゃんに言ってるだろうけど。


「いやなんや恥ずかしいこと言ってるな?俺」
「そやなぁ信ちゃんが言うとは思わなかったわ。」


『ふふっ。村上さん格好いい。』
「あ?!アカンでA!他の男を格好いいとか言うたらアカン!!」

タツがAちゃんのほっぺを両手でひっぱる。

『たらよひくんもかっこひひお!』

「ただよしくんも格好いいよ、だって。笑」

「分かってればええねん分かってれば。」
うんうんてしながら焼き上がったお好み焼をくばるタツ。



あー、楽しいなぁ。美味いなぁ。


「信ちゃん、ソースついてる。」

口元についたソースを香奈の指が拭う。
ドキッて一気に熱が上がってまって。

「ぁ、す、まん、、」

声裏返ってしもたわ。

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作者名:アイハ | 作成日時:2020年8月11日 21時

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