サマー・ヌード（赤）

8/4、昼、your ページ37

『す ばる、行くの？』

もそもそとベッドから這い出て着替え始めるもんだから目覚めちゃった。
枕元においてある携帯、番号だけもらっちゃおー、わー、芸能人なのにロックかかってない、無用心なヒトー。


「しゃーないやん仕事やもん」

『いつ帰ってくる？』

「打ち合わせやから夜かな」

ふーん。
『じゃあ帰る』

す ばるが服を取りに行ったあたりに私も行ってみると、毎日見てるような光景が目に入ってきた。
着れそうな服を物色して戻る。


「そーいやお前仕事は」

『ライブの次の日は休みとってるから今日は休みだけど、明日は普通に仕事』

「なにやってんの」

『古着屋のバイヤー』

「どこの」

『原宿』

「そーなん。」

びっくりした？
古着すきそうだよね、す ばる。
クローゼットがまるで古着屋だもん。

「・・・まあええか」


『ギター、おいといていい？』

「？ええけど」

『またここ来る口実だけど』

「いつでも来ればええやん」

『あと、マーキング？』

「なんやねんそれ」

『だってす ばる有名人だからモテるでしょ、だからマーキング』

「アホ、彼女おったらお前連れ込まんわ」

そうだね。
嘘とかつけそうにない目してるし。


「いつでも来い。つか、住んだら」

『えﾞっ？！』

「えﾞっ？！ってなんや！」

『毎日あんな感じで抱かれたら身体がもたないんですけど！』

「寝てなかったテンションやろが！」

『考えとく』

「あﾞ？！」

急には決められないよそんなの。
ちょっと照れ隠しも込みだけどね、、


「・・・まあええわ、13時には出るからな」



二人で部屋をでて、
朝海から帰ってきた道を逆戻り。


家についたら電話しよ。
びっくりさせてやんだ。

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