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そうは言っていたものの、コンサートには無事招待された。
ライブを楽しんで帰ってきた家のソファで。
「目、合ったのわかった？歌の時」
おつかれさまの意味も込めてソファに座る彼の後ろに立ち肩をもんでいると、そう聞かれた。
「え、わかんなかった。私と？」
「うそでしょ。A手振ってたじゃん。
俺指さしたでしょ」
「手は振ったよ、風磨近くに来たらね。でもそんなピンポイントで見つけてるとか思わないじゃん。
広いし暗いし人多いし。ここら辺一帯に向かってやってくれてるんじゃないの？ああいうの。
見えてるの？」
「いや、めっちゃ見えるから。
指さしたりとかは1人の人に向けてしかやんないよ」
「えー、そうだったの？
絶対見えてないって思ってた」
「見えてる見えてる。
楽しそうにしてくれてたからまぁよかったなって」
「うん！それはすごく！楽しかった。
呼んでくれてありがとう」
本格的にというわけではないが、肩をトントンとしていると
「…ねぇ、なんでペンラ赤だったの？」と振り返ることなく尋ねられた。
「ペンラ？なんのこと？」
「ペンライト。ずっと赤だった」
「あ、私色変えるっていう文化あんまりわかってなくて。最後の挨拶のとき、周りがぶわーって色変わったでしょ？あの時変えるんだ！って知って。
だから変えたよ」
「俺が見た時はずっと赤だったよ、A。歌の時とか」
「え、ほんと？気づいてなかったな。
あ、それぞれ色があるんだったよね？赤は誰？」
「勝利」
「あぁ、青野くんね！すごい顔ちっさくてびっくりした。めっちゃイケメンだし」
彼の頭が下がって行く。
「え、まさか勝利に落ちたとか？」
「落ちてないって。風磨見てたから」
そっかと彼は言う。
「次来ることあったら紫にして。約束」
「紫が風磨の色？」
「うん」
「え、意外！！」
私の驚きように彼も驚き振り返る。
「え、そんな？」
「うん！だって紫って色のイメージのせい？色っぽいイメージだよ」
「それは、なに。俺には色気がないとかそういうこと？」
「いや、そこまでは言ってない。そもそも風磨はただただ優しいじゃん。色気…色気？夜はあるけど。
でもどっちかといったら家では常に優しいからジェントルだよ」
「俺ジェントルでやってないんで」
「そうなんだー」
と言って後ろから抱きつく。
「え？A？」
「この家にいる感じは私だけが知ってるってことでしょ？それ最高じゃん」
「まぁそうなるな」彼も少し笑う。
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にこ(プロフ) - ふぅかさん» 約2年前に書いていたお話ですが、今こうやって読み返してもらえるほど好きになってもらえてとても嬉しいです♡色々読んでくださってありがとうございます！コメントも嬉しかったです！ありがとうございました🫶 (2月24日 12時) (
レス) id: aba4acfcad (このIDを非表示/違反報告)
ふぅか(プロフ) - 大好きな小説です💕もう何度も読み返しました! お気に入りです！ (2月24日 0時) (レス) @page20 id: af1a48aa9a (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！またお会いすることがあればよろしくお願いします。 (2022年5月21日 20時) (レス) id: cb460b95e6 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - くっそ最高でした！！もっと伸びてほしーありがとうございました！！ (2022年5月19日 7時) (レス) @page20 id: 679f50534d (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - わらびもちさん» コメントありがとうございます。そうなんですね！優しいイメージ同じでよかったです。part1の頃からリアルタイムで追って下さってありがとうございました！ (2022年5月18日 21時) (レス) id: cb460b95e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2022年5月10日 15時
