検索窓
今日:279 hit、昨日:149 hit、合計:79,810 hit

・(凛side) ページ7

――――――――――



俺には兄と双子の弟がいる。

兄ちゃんはかっこよくて憧れて、大好きだ。
でも炉泉はまた兄ちゃんとは違った感じで好きなのだ。

産まれた時からずっと一緒で、何をする時も2人で居た。

俺と炉泉。性格は全然違ったが、何を考えてるかは手に取るように分かるし、双子の絆みたいなものがあった


炉泉は人を引き寄せる力がある。それと同じように巻き込まれ体質もある。

幼稚園のとき、俺が知らない間に炉泉はたくさんの友達を作っていた。

炉泉が他の奴と喋ってると、なんだかモヤモヤして落ち着かなかった。



「炉泉はおともだちつくらないで!」


「?どうして?」


「おともだちつくってもいいことないもん」


「炉泉にはおれとにいちゃんだけでいいの!!」


「わかんないけどわかった!」



そして炉泉の友達を増やさないように、俺は前よりも炉泉と行動するようになった。


そんなある日事件が起こったのだ。

炉泉と並んで幼稚園の階段を降りていた時、俺たちの近くにいた炉泉の友達の男の子が足を滑らせて階段から落ちたのだ。

炉泉は心配して男の子の近くに駆け寄った。

そしてしばらくして先生が来た。するとその子は



「炉泉くんにドンッてやられた!」



と言って泣き出したのだ。

俺は一緒にいたから分かる。炉泉はこいつの体のどこにも触れていなかった。隣に居る炉泉は困惑した表情をしていた。

炉泉は先生に怒られ、号泣しながら俺の所に戻ってきた

だから友達なんて作るなって言ったのに。


その日から炉泉はともだちを作ろうとしなくなった。
俺はとても嬉しかった。炉泉が俺とずっと一緒にいてくれる

そして俺は炉泉の周りに近づく奴が居たら、睨むようになった。もう炉泉が傷つかないように



俺たちは小学生になった。

炉泉はもちろん幼稚園生の時のことなんて覚えていない。
だからまた友達を作るとか言っていたのだ。

もちろん炉泉に友達は出来ていた。でも俺が睨むと直ぐに離れていく。

炉泉の近くに居ていいのは俺と兄ちゃんくらいなんだよばーか。


そんな感じで平和な時がたって3年生になった。

そしていつも通り炉泉と家に帰ろうと階段を降りていた時、炉泉がいきなり階段から突き落とされたのだ。



「ねぇ炉泉!炉泉!!」



炉泉は返事をしてくれない。周りがザワついていた。

目を覚まさなかったらどうしよう。炉泉が居なくなったら……そう考えると頭が真っ白になった



――――――――――

・(凛side)→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (201 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
590人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

バナナプリン - どチャクソ好きです🍌冴ちゃんとの絡みも楽しみにしてます!!!✨ (1月9日 0時) (レス) @page36 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - ブルーロック編楽しみです!!!頑張ってください!!! (12月11日 2時) (レス) @page30 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
Cherry(プロフ) - 快晴さん» いつもコメントして下さってありがとうございます!励みになってます😃更新頑張ります💪 (10月11日 23時) (レス) id: 0ce5a8fce5 (このIDを非表示/違反報告)
Cherry(プロフ) - センバヅルさん» ありがとうございます🙇読んでいただけて嬉しいです!応援有難うございます!更新活力になってます😊 (10月11日 23時) (レス) id: 0ce5a8fce5 (このIDを非表示/違反報告)
センバヅル - 最近見つけて一気読みしました!めちゃくちゃ面白いです!!応援してます😊 (10月9日 16時) (レス) @page15 id: e516fa0de5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Cherry | 作成日時:2023年8月5日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。