そろそろ弟離れしろ！【糸師兄弟】

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「最初諦めないと思うって言われた時、なんだコイツって思った。でもお前は俺の事遠回しに励まそうとしたんだよな」



普通に諦められねぇだろコイツって思っただけだけど、なんかそっちの方が良い奴っぽいからそういう事にしておこ！！



「あは、そうっすね…。と、ところで千切さんって男なんすか？」


「は？男に決まってんじゃん。今まで女だと思ってたのかよ」



やべ、キレちゃった。美人のキレた顔怖。



「いや違うんすよ、あ、プリンどうぞ」



プリン食べたら機嫌直った。あっぶね。



「その千切さんって辞めろよ。距離感じる」


「じゃあ豹馬さんで」


「呼び捨てって選択肢は無いのかよ。まぁいいやそれで」



っていう流れで仲良くなって、食堂で出会ったら毎回食べ物を交換するようになりました。



次の例として士道くん。あのクソ触覚。
初めての出会いは最悪だった。

士道くんと誰かが喧嘩で暴力事件を起こして、それを止めるために俺が駆り出された。



「はいはいほら。2人とも落ち着いて」


「あ？なんだテメェ。邪魔すんじゃねぇよ」



とりあえずヤバそうな士道くんを説得してたら殴られたので、俺が背負い投げを決めたら謎に気にいられました。

それから士道くんの視界に俺が入ると、直ぐに飛びついてきてストーカーのようにくっついてくるようになった。



「炉泉チャンじゃーん！やっほー」


「こんちゃ士道くん」




なんか大型犬が懐いたみたいで嬉しい。
ただすぐ暴力するからそれ止めるのは大変。俺もいつか殴られそう……(そんな日は来ない)



最後の例は世一くん。めっちゃ変な人。でもいい人。

初めて千切経由で会った時、俺の顔を見て固まった。
その後少ししていきなり言われた。



「名前！なんですか！！！」


「糸師炉泉っす」




何故かすごい勢いで名前を聞かれた。

それから、会う度に嬉しそうに話しかけてくるようになった。可愛い。犬みたい。


この前蜂楽くんと2人でワイワイしてたら、世一くんが俺と蜂楽くんの間に割り込んできて、



「炉泉さん！男と距離近すぎです！襲われますよ！？」



と言われて俺も男だわって思った。
なんだこいつ。俺が襲う側です。お前のこと襲うぞ(？)



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世一くんは炉泉くんに一目惚れしたよ。
炉泉くんはめちゃくちゃ猫かぶってるよ。一応敬語使ってるよ

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