彼氏に美人な彼女が出来たっぽいので大人しく離れようと思います。【糸師冴】

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長年音信不通だった兄貴の彼女(俺の初恋の人)からいきなり電話がかかってきた。


俺は気がついたら炉泉のことを好きになっていた。
子供が抱くような淡い感情じゃなくて、どす黒くて重い感情を炉泉に向けていた。それは兄貴も同じだったけど。


正直兄貴がスペイン行くって言った時寂しかったけど同時にチャンスだとも思った。
だって炉泉を奪えるかもしれなかったから。


でも炉泉は勝手に兄貴について行くとか言い出したのだ、結局チャンスでも何でもなく俺と兄貴の差を思い知らされただけだった。


そこまでは仕方がなかったのだ。既に兄貴は外掘埋めてたし。
でもそこから炉泉からは連絡も何も無く月日が立ち、ただ俺は兄貴を目指してサッカーをやっているだけだった。まぁ兄貴と喧嘩(？)してからは潰すためにやってたけど。


兄貴が日本に帰っても炉泉は帰ってこなかった。昔から兄貴が炉泉に異常な程の愛を向けてるのは知ってたけど連絡取らせない＆人に会わせないくらい重いとは思わなかった
俺敵視されてんのかよ。


そこからまたまた月日が立ち、青い監獄を卒業しプロになり兄貴と仲直りした後も炉泉には会えなかったし連絡もできなかった。


兄貴に炉泉に会わせろと言ったら「あ？お前なんかに会わせる訳ねぇだろ。炉泉は俺のだ。」と言わんばかりの睨み＆無言を貰った。あれは俺でも怖かった


そんな矢先に炉泉からの電話だ。嬉しくないわけが無い。冷たく当たったがすごく嬉しかった
ただ連絡先兄貴に全部消されたってのは狂気を感じた


「俺には凛しか居ないんだ。泊まらせてくれ！」(凛目線の美化された炉泉の言葉)


なんて言われたら断れるわけなんてない。お前が手放したカミサマは俺が貰ってやるよ。
炉泉は今冴じゃなくて凛、俺を必要としてる。兄貴のことなんて忘れてしまえばいいのに。
向こうが先に逃がしたんだから奪っても文句はねぇよな？もう我慢しなくていいんだ


兄貴には勝てないなんてこと分かりきってるけど、せめて今だけは。俺だけを見て欲しい
欲を言えばずっと、俺が炉泉の隣にいたい。


今までずっとひた隠しにしてきた腹の奥の黒い感情が湧き上がってくる感じがした



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捏造の塊
私凛推しなんです。主役より凛の方が登場早いな
冴さんはもう少しお待ちください！

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