彼氏に美人な彼女が出来たっぽいので大人しく離れようと思います。【糸師冴】

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冴目線です
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毎日家に帰ると必ず炉泉が出迎えてくれる。花が咲いたような笑顔で「おかえり！」と言ってくれるからその日の疲れ全部が全部とんでく。

でも今日は違った。いつも出迎えてくれる炉泉の姿がなかった。
寝てるのかとも思ったが何処にもいる気配がない。

ふとダイニングテーブルの上を見ると
「お世話になりました。俺のことは忘れて幸せになれよ！炉泉より」
といつもの綺麗な字で書かれていた。

は？どういうことだよ。何があった？俺が何をした？
確かに家を見渡してみると炉泉の荷物が減っていた。

そして俺はふと思い出した。あいつにGPS付けてたんだった(衝撃発言)
GPSが指した場所は海の上……飛行機乗ってんのかよ。

やっぱり馬鹿だな。俺から逃げられるわけないのに。

そしてしばらく経ってGPSが指した場所は
俺の弟、凛の家だった。

それを見た瞬間殺意が湧き上がってきた。
俺から離れて日本行って浮気だと？しかも俺の弟と？
凛も凛だ。人の彼女泊めてんじゃねぇよ

少し泳がせてやろうかなと思ったが…他の男のとこいるなら話は別だ
俺のクソ猫は色んなやつにしっぽ振るからな。首輪でもつけておけば良かったか｡
戻ったらちゃんと躾けねぇと(衝撃発言2)

俺の試合の日、やっぱり炉泉がいねぇと寝れない。コンディションは最悪だった。
帰っても炉泉居ねぇのかよ。クソが。

ぬるすぎる試合はすぐに終わった。はやく戻ろうと思ったが△△が日本テレビにインタビューをされていることに気がついた。
……チッ。ガラじゃねぇけどお前のためにインタビュー受けてやるよ(一方的)

「おい。お前日本テ○ビのやつか。」

ビビっているインタビュアーを無視し、俺は言葉を続けた。
あいつはどうせ呑気にこの言葉を聞いてるんだろ。俺に向けてじゃないって思ってんだろ。俺からの好意には何も気づかねぇんだから。

炉泉のことを思い浮かべたら言葉が止まらなかった。早く戻ってこいよ。

「俺から簡単に離れられるなんて思うなよ。浅倉炉泉。」

本当は名前なんて出すつもり無かった。でも俺は相当焦っていたのだろう。
炉泉を誰かに取られたらたまったもんじゃねぇ。
他の奴への牽制とお前に言ってんだよという意味を込めた最後の一言だった。


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冴目線は人気ないんだよね。もう少し待ってね。次は多分男主目線だよ
野球決勝進出おめでとう

心からの作者の感謝です！(謝罪の追記あり)→←9

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