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大「姫様、珍しいですね。僕の名前を呼ぶだなんて。いつも大倉やないですか」
忠義じゃない
でも忠義だ
声も、背格好も、顔も、
私を見た時に優しく笑う表情も、
「…大倉、どうしてここに」
大「姫様こそ体調は大丈夫なのですか」
「大丈夫、少し記憶がないだけだから」
大「あぁ…マルからの伝達で聞きました。将軍様も心配そうでしたよ」
ゆっくりと近付いてくる忠義…いや、大倉
風に流れてくる匂いも
紛れもない忠義なのに
「大倉は何をしにここに…」
大「姫様に会えるかと」
心臓が大きく跳ねる
何を悪い冗談を
大「ここは僕と姫様だけの場所ですから」
ずるそうに笑う大倉
忠義とはどこか違う
「…大倉と私だけの？」
大「忘れてしまわれたのですね」
「記憶が…曖昧で」
大「では昨日の話は！」
急な大声
食い気味に話すと急に止まり目線を逸らした
昨日何を話したんだろう
「大倉…？」
大「すみません、声を荒らげて。…帰りましょう。寒くなってきましたし送りますよ」
羽織を脱ぐと私に掛けて前を歩き始める
忠義はそんなことしてくれたことあったっけ
同姓同名で見た目が一緒だけれど全くの別人なのだろうか
大「ほら姫様」
「…明日も大倉に会える？」
思わず出た言葉だった
大「当たり前です、僕は姫様の護衛やからどこへ行くこともしません。いつても宮中のどこかで姫様を護っております。今日だって、約束せずにここで会えたでしょう」
何も分からないけどわかる
この世界の私も
この大倉 忠義に恋していたはずだ
きっとそうだ
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温田(プロフ) - まるこさん» まるこさん、いつもありがとうございます(T_T)実は私もあまり得意ではない転生モノなので…ガチガチにならないようには気をつけてます！笑 ゆっくりやらせて頂きますが、今回もどうぞよろしくお願いします！ (2021年10月14日 18時) (
レス) id: 413ed48470 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - 転生モノ、アレ？私ついていけるのか？？と最初思ってましたが、読み進めていくうちにどっぷりハマっていました笑 早く更新されないかワクワクしています😊❤️温田さんの作品、ほんとに楽しすぎます🙌🙌 (2021年10月14日 0時) (レス) @page41 id: 882f735b0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：温田 | 作成日時：2021年9月11日 1時
